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浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

公開日: : プロ野球

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山選手などを中心に、かつての黄金時代のような強打線で打ち勝った。しかしこのシーズンオフ、菊池雄星選手のポスティングによる移籍の他、FAにて浅村選手、炭谷選手がそれぞれ移籍が決定した。どうなる西武ライオンズ、黄金時代のキャプテン・石毛宏典氏に意見を聞いた。

来年はどうする

パリーグ制覇から一転、主力選手が移籍をし、このシーズンオフでも話題の中心になってしまった西武ライオンズについて、石毛氏に単刀直入に「来年はどうしたら良いと思いますか?」と聞いた。

すると石毛氏は、「浅村の今年の打点は127、1試合1点が減る計算になる」と切り出した。そして「この1点分を来年は抑えていくことが大切、やっぱり投手でしょう」と話し、1試合得点が1点減る分を、今シーズン防御率4.24でリーグ最下位だった投手陣が防御率を低くしていくことが大事だと話した。

「守備については外崎が入る形で、セカンドは大丈夫。打線も若手の活躍の場が増える」と話し、127点がそのままなくなることはないとし、「今年もそうだったけどやっぱり投手」と繰り返した。また炭谷選手の移籍については、「首脳陣は森を捕手として起用したい。森は外野に置いておくとミスをする。DHはメヒアなど他の選手がいる。やはり捕手として使いた。炭谷は活躍の場を求めて移籍した」と話した。そして「捕手は森がいるし岡田もいるし大丈夫」と話した。

ただし、投手について石毛氏は頭を抱えた。「来年は名前を挙げようとすると、多和田しかいない。今井は今年の実績を元に来年頑張れるか、高橋光成も奮起が必要。」と話した。十亀投手、榎田投手について聞くと、「榎田は来年は未知数。十亀はいい投手なんだけど、試合になると打たれるんだよなぁ」と嘆きも見せていた。

そして「松本、渡辺に頼るしかない」とドラフト1位で指名した日体大の松本航投手、ドラフト2位で指名した浦和学院の渡邉勇太朗投手の名前を挙げて苦笑いをしていた。渡邉投手について石毛氏はドラフト会議前に「非常に魅力ある投手で、一番欲しい投手」と話していた。

投手力によって浅村選手の抜けた穴を埋める、と来年の西武の戦い方を話したものの、結論としては”現時点では非常に厳しい”状況であることを、石毛氏も取材陣も認識した。来年のキャンプからオープン戦で、若手投手が台頭してくることを期待せざるを得ない。

FA制度について

西武ライオンズは今年の浅村選手、炭谷選手を含めて、FAによる選手の流出は15人を数え、12球団で最も数が多い球団となっている。これについて石毛氏は、「西武は基本的にコストに厳しいチーム」であることを明らかにし、「今は選手同士の横の繋がりが強くなり、他球団の情報が入ってくる」事も、選手の移籍が多い理由の一つになっているのではないかと話した。

そのFA制度について聞くと、「選手は、故障したら終わりだし、選手生命も長くない。1年1年の給料がとても大切で、その年の給料を求めることは当然必要になる」と話した。また、「一般的な社会でも、グローバルになり、転職なども受け入れられるようになってきて、ファンの人も、以前よりは受け入れられるようになったのではないか」と話した。

ちなみに石毛氏は1994年に西武ライオンズから福岡ダイエーに移籍をしている。しかしこの時は、西武ラオインズより、翌年は選手としては契約せずに監督やコーチ就任の打診をされており、選手として続けたかった為に移籍をしたものだった。その事については「当時の報道でファンも理解していただいていたと思う。」と話した。

西武ライオンズで黄金時代の内野手として活躍した石毛氏、もし若い時にFA制度があったら移籍したかどうかを聞くと、すぐに「移籍は考えていなかった」と話した。理由として「球団からお世話になっていたし、考えた事はなかった」と話した。

またFA宣言をした選手は、お世話になった球団への恩義だったり、一緒に戦ったチームメイトに対して気苦労をするかどうかを聞くと、「選手間は問題はない。」と話し、選手はお互いの選択を尊重し受け入れると話した。FA宣言をした選手が、球団の納会に参加しなかったりという事もあるが、「選手はそのチームでしっかりと仕事をし、その結果でFAの権利を手にしているのだから、堂々と参加すれば良い」と話した。

かつては、西武・清原選手(巨人へ)、広島・江藤選手(巨人へ)、広島・金本選手(阪神へ)、日本ハム・小笠原選手(巨人へ)、横浜・内川選手(ソフトバンクへ)などのFA移籍があり、最近は再び、西武・岸投手(楽天へ)といった移籍が活発になってきた。今年の浅村選手、そして広島・丸選手、オリックス・西投手についてもリーグを代表する選手の動向が注目されており、大きな戦力の移動となる可能性がある。

(プロフェッショナルビュー・ベースボール編集部)

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