石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」
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プロ野球
10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャプテンだった石毛宏典氏も待ち望んだ瞬間だった。その石毛氏が、西武のCSの戦い方を分析しました。
普段通りやるしかない
日本シリーズに出場すること11度、通算で67試合も戦った石毛宏典氏は、まず日本シリーズなどポストシーズンの戦いについて、「いつもと違う野球はできない。普段通りの野球しかできない」と話し、CSだから、日本シリーズだから特別な戦い方という事はないと話す。「リーグを戦った実力、戦い方で戦うしかない。そのうえで短期決戦は調子や運などの要素もある。良い状態で戦いに臨めるかどうかもそのチームの実力」だと話す。
今年の西武ライオンズの戦い方は、「打線で上回った。秋山、源田、浅村、山川や森、おかわりなど、これだけの打線は他にはなかった」と話し、「バッターが怖くて四球を出す。その四球からチャンスが広がり得点につながった」と話し、強力打線が相手の怖さを誘い、さらに打線優位で戦える形になったと分析した。
そして、「投手は防御率で最下位。とにかく打ち勝つしかない。」と、CSの戦い方についても語る。「特に西武はリリーフ陣の防御率が悪い。だから先発は打たれても変えずに使い続ける形になる」と話した。福岡ソフトバンクとの初戦、エース・菊池雄星は3回まで1失点も4回に連打を浴びて5失点したが投げ続け、結局5回までを投げた。第2戦も多和田が3回までに5点を失うが、そのまま投げ続け6回まで投げた。「とにかく打線を信じて、先発が投げ続けるしかない」と話した。
今年はとにかく打ち勝つ野球。黄金時代の西武ライオンズとはまた違う戦い方で、日本シリーズ進出を目指す。
(プロフェッショナルビュー・ベースボール編集部)
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