石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価
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高校野球
夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライオンズの名遊撃手だった石毛宏典氏と、元内野手で西武ライオンズや横浜ベイスターズでコーチやスカウトを務めた日野茂氏が、ショートの注目選手、根尾昂選手(大阪桐蔭)、小園海斗選手(報徳学園)を評価した。
良い点は
根尾選手と小園選手、すでに多くのプロ野球関係者や評論家が、この二人のことを絶賛している。この二人はどこが評価されているのか、普段は辛口な石毛氏も、良いと思う点がスラスラと出てきた。
根尾選手の良い点は二人の話を列挙すると、
- 打球に対する反応が速い
- 体が低くフットワークがあり
- リラックスしてプレーできている
- 肩が強い
とポイントが挙がった。肩の強さは投手としても140キロ後半を投げる事で評価されているだろうが、打球に対する反応や体の位置が低く保たれている点で、ショートとしての可能性を十分評価している。おそらくプロ入りをすると思うが、プロでもショートでやっていける選手と話した。
次に小園選手については
- 体の使い方がよい
- スローイングが安定
- 細かい足を使える
ショートとしての打球への入り方、しなやかな身のこなしという点、そしてスローイングの正確さという点で評価された。
共にこの秋が注目される遊撃手の候補だが、それぞれ評価された点は違う。プロに入って、二人がどんな遊撃手となっていくのか、楽しみに見ていたい。
吉田輝星投手は?
そして、この夏にもっとも注目された、金足農の吉田輝星投手について二人にも聞いてみた。二人は松坂大輔投手にも投球フォームは良くない、と評価をするのだが、吉田投手については、「ノー文句でNO.1」という言葉が返ってきた。投球だけでなく、身のこなし、そしてインタビューでの受け答えについても、良いものを感じたと話した。
来年もその次も、高校野球にはこのような素晴らしい選手が登場してくるし、越えてくる選手も出てくるだろう。そういう選手が大勢出てくることを期待したい。
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