石毛宏典氏は中村奨成選手を絶賛、プロもマネをするべき打撃
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高校野球
石毛宏典氏は今年の夏の甲子園で、久々に注目したバッターがいたと話した。それは、広陵・中村奨成選手だった。
軸が投手に向かっていく
この話をしたのは、夏の甲子園の記録となる1大会6本のホームランを放つ前だった。初戦の中村選手をの打撃を見て石毛氏は、その打撃フォームに注目した。
「今の選手は軸回転を意識しているが、回転だけでなく、軸を投手の方に移動させていく、投手に向かっていく形が重要」と話した。そのメリットとして、その場で回転仕様とするよりも軸を前に移動させた方が、投球に対応させやすくなることを挙げた。
今シーズン途中まで打率4割を残していた北海道日本ハムの近藤選手も、軸を動かす動きで確実に球を捉えることができるようになった事を挙げ、中村選手も打率も残せる選手になると話した。
この打撃フォームは、「大学生や高校生もマネするべきだし、プロ野球選手だってマネするべきと思う」と話した。
守備面も高く評価
また甲子園で見せたバント処理のフットワーク、そしてセカンドまでの送球を見て、プロでも活躍できる選手だと感じたという。機敏な動きが求められる中で、瞬間の体の使い方が分かっている選手だとした。
現在、少年野球選手は、Youtubeなどでプロ野球選手の打撃フォームを見てマネをしていると思う。筒香選手、山田選手、柳田選手、そして清宮選手などを参考にしていると思うが、是非、この中村選手の打撃フォームもマネをして見てください。何か掴むものがあるかもしれません。
(Professional baseball view 編集部)
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