*

かつてのプロ野球選手のトレーニングとは?

公開日: : プロ野球

今年のオフはダルビッシュ有投手のTwitterにて、トレーニング方法の話が良く聞かれ、大谷翔平投手、中田翔選手、柳田悠岐選手といった一流選手たちのトレーニング方法が取り上げられた。プロ野球選手の体の鍛え方について、石毛宏典氏、日野茂氏に話を聞いた。

かつての考え方

現在のトレーニング方法については様々な意見や考え方がある。統計データを元に、科学的に分析し、プロ野球選手は体を作り上げていく。それぞれの判断があるためどれがいいというのは言いにくい。ただし体作りの考え方が昔から大きく変わっているのは事実で、今後もそれは変わり続ける。

石毛氏が現役の頃は、体を強くするトレーニングというのはプロ野球選手の中でも議論したりという事は無かったという。

しかし清原和博選手が死球に苦しんだ事から、「当てられてもはじき返すような体を作ろうと、格闘家のトレーニングを取り入れはじめた。まずは格闘の方からだったと思う」と話す。また工藤公康氏はプロ野球選手を引退した後に筑波大でトレーニングについて勉強をしていた。アスリート系の体作りというのは最近盛んになったもののようだ。

メジャーにイチローの風

清原選手はスラッガーとして認められていたものの、タイトルには無縁で球を遠くに飛ばすために筋肉を増強したが、一部の筋肉がスイングをするのに邪魔になり、思うようなスイングができなくなっていたという。丁度そのころ、メジャーリーグでもマクガイア、ボンズといった選手が体をどんどん大きくし、ホームランの記録を塗り替えていた。それがエスカレートし一部の選手は薬物を使って体づくりをし、その後、厳しい検査によりペナルティーを受けている。

そのホームラン全盛期にメジャーに渡ったのがイチロー選手で、パワー全開の野球の中で攻撃、守備にスピードという武器を示した。初動不可トレーニングを実践し、しなやかさやスピードという点でイチロー選手のプレーは表現される。そしてこれによってメジャーリーグでもスピードが見直された。

石毛氏のおすすめは

現在はいろいろな情報がインターネット上で共有され、ダルビッシュ投手や大谷投手のトレーニング法がいろいろな形で紹介され、大学生、高校生、中学生、そして小学生まで情報が伝わる。しかし石毛氏は「野球は技術のスポーツ」であることは変わらないという。

また、「自分の体の使い方を知っておくことが大切」だという。昔は草が生えたあぜ道などを全力で走ったりして、自然に体のバランスや使い方を覚えていた。中南米では野球グラウンドも草が生えていたり、土がボコボコで、その中でゴロを捕る事で体の使い方や反応などが鍛えられているという。

また日本の柔道協会は、選手に相撲やレスリングなど他のスポーツを経験させているという。それによって違った体の使い方を覚えたり、自分の体の使い方を見直したりすることができる。自分の体をきちんと使えるようになること、それをいかして技術を重ねる事、そしてしっかりと体を作っていく事。バランスよく伸ばしていくのが良い。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

関連記事

浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山選手などを中心に、かつての黄金

記事を読む

石毛宏典氏が2016年シーズンを振り返る:パリーグ編

2016年のシーズンについて、元西武ライオンズの石毛宏典氏に振り返ってもらった。今日はパリーグ編。

記事を読む

プロ野球12球団のスタメンを見てみる

プロ野球のペナントレースも、各球団20試合程度を消化している。石毛宏典氏は「なんでスタメンを固定しな

記事を読む

ソフトバンク・島袋洋奨投手、もっと自信をもっていい

ソフトバンクのドラフト5位ルーキー・島袋洋奨投手が9月25日の千葉ロッテ戦で8回に登板し、1回をノー

記事を読む

気が早いけど、来年の新人王を予想してみる

プロ野球の今年度の新人王争いは、セリーグは新人最多セーブ記録を更新したDeNAの山崎康晃投手が最有力

記事を読む

自分のベストが決まる時

 野球選手にかかわらず、スポーツ選手は、自分のベストコンディションというものを理解している。特に野球

記事を読む

野球のセンスとは?天才は存在するのか?元プロ野球選手が語る

プロ野球の世界に、天才と呼ばれる選手がいる。それではプロ野球選手から見て「天才」はいるのだろうか?西

記事を読む

プロ野球チームの緻密な経営で、ピラミッドの頂点から落ちる日も

 プロ野球の球団経営は、世の中に流れと同じように透明で、細かく正確に、そして緻密になっている。それが

記事を読む

野球キャンプイン

球春到来!プロ野球キャンプの見方

いよいよ今日からプロ野球のキャンプがスタートする。各チームとも新戦力も加わり、監督が交代したチームな

記事を読む

横浜DeNA・白崎浩之選手の4月23日のプレーを検証する

もう2週間前になるが、4月23日の巨人戦で2年目のショート・白崎浩之選手が3失策、初回にはファースト

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
no image
桐生第一・蓼原慎仁投手が甲子園のマウンドに

ゼロベースボールアカデミーで、小学校3年から6年間、野球の練

浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

→もっと見る

PAGE TOP ↑