*

アマチュア野球の注目スラッガー選手を元西武、阪神スカウトが評価する

公開日: : 高校野球

これぞプロという迫力ある打球を打つ選手は、いつの時代もファンの心をつかむ。プロ野球でも筒香嘉智選手、柳田悠岐選手、山田哲人選手、そして大谷翔平選手のホームランは、やはり魅力的だ。それらの選手に続くかもしれない、アマチュア野球のスラッガーを紹介する。

早稲田実・清宮幸太郎選手と履正社・安田尚憲選手

まず来年のドラフト候補として注目されるのが、早稲田実の清宮幸太郎選手と、履正社の安田尚憲選手だろう。

清宮幸太郎選手は184cm97kgの左のスラッガーで、高校通算は2年生秋の時点で78本、1年生夏の甲子園でも2本塁打を放ち、その年のU18代表で1年生ながら4番を打った。

また安田尚憲選手も187cm85kgの左のスラッガーで、高校通算はまだ40本台だが、フェンス直撃の打球が強く跳ね返るなど驚異的な打球の強さを見せる。

そしてこの二人は、今年秋の明治神宮大会高校の部の決勝戦で対戦し、ともにホームランを放った。プロのスカウトも来年のドラフト1位候補スラッガーとして注目をしている。

明治神宮大会決勝、清宮選手のホームラン 

明治神宮大会決勝 安田選手のホームラン

 

この二人について、今年まで阪神のスカウトをしていた中尾義孝氏に聞いた。清宮選手について中尾氏は、東京大会決勝の日大三との対戦で5三振を喫した打撃を参考に、「清宮はインコース低めのストレートを拾うのはうまいが、その低めの変化球は振ってしまう。」と話す。また、元西武ライオンズスカウトの日野茂氏も「外角のさばき方が気になる。プロで外角で攻められたとき、どんなバッティングをみせるのか」と話した。

軽くスイングをして圧倒的な打球を放つ清宮選手は、スラッガーとしての素質は間違いないものの、まだまだ穴の多い選手という事のようだ。

対して安田選手について、石毛宏典氏は「俺はこっちの方が好きだな」と話す。打撃で穴の少ない選手で、パワーも清宮選手と比べてそん色ない。安田選手はサードを守るが守備について中尾氏は「あんまりうまくない。でもスローイングはいい」と話す。清宮選手は外野を守ったり、今はキャッチャーにも挑戦したりしているようだが、やはり一塁手という事になりそうだ。

この他のスラッガー選手

この他のスラッガーを紹介すると、まずは日大三で早稲田実との決勝戦でホームランなど大活躍を見せたのが、193cm101kgの左のスラッガー・金成麗生選手である。金成選手には埼玉西武の関係者が、「”かなりレオ”なんて良い名前」と注目をしているようだが、石毛氏は「バッティングはまだまだ」と評価した。

大学生では慶應義塾大の岩見雅紀選手が注目される。186cm110kgの右のスラッガーで、日吉の練習グラウンドではネット越えの打球を飛ばしている。

 

また社会人では日本通運の北川利生選手も右のスラッガーとして注目される。177cm80kgの選手で、創価大で通算7本塁打も、今年、社会人野球に入ってすぐのスポニチ大会で2本塁打を記録、都市対抗でもホームランを放った。

 

更にもう一人、清宮選手の後輩で1年生の野村大樹選手も注目される。172cm79kgと身長は清宮選手よりかなり低いものの、がっしりとした体からしっかりとしたスイングができ、中尾氏も「バッティングが素晴らしい」とほめちぎっている。2018年はかなり注目されそうな選手となりそうだ。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

関連記事

頑張れ、野球塾出身の4番!そして全国の高校野球3年生へ

 ゼロベースボールアカデミーで、元プロ野球選手の始動を受けた選手たちが、高校野球の最後の1年を戦って

記事を読む

高校野球の監督の情熱

 済美高校の上甲監督が逝去された。1975年から宇和島東高校のコーチになると1977年に監督に就任、

記事を読む

高校野球は練習方法を変えれば、まだまだ上手くなる(2)

ある高校の練習の指導に訪れた日野茂氏は、その練習方法とある出来事を経験して「高校野球は練習方法を工夫

記事を読む

バスターは難しい

夏の甲子園大会の決勝戦、作新学院の今井達也投手と対戦した北海高校は、その試合で多くの打者がバントの構

記事を読む

元西武ライオンズの石毛宏典氏と元スカウトの日野茂氏が、夏の甲子園で気になった投手

夏の高校野球甲子園大会は、作新学院の優勝で幕を閉じた。優勝した今井達也投手や準優勝の北海・大西健斗投

記事を読む

高校野球の応援曲のルーツ~第3回:プロレス~

高校野球応援特集、第3回です。  第1回は東京六大学がルーツのもの、第2回は甲子園常連校がルーツの

記事を読む

石毛宏典氏の高校野球への提言

8月が終わり、高校野球は新チームの戦いが始まっている。この夏も各地で、甲子園で多くの選手がプレーした

記事を読む

高校野球のベスト8と地域の差

 今年の夏の高校野球選手権、北信越地区や東北地区の活躍が目立った。しかしベスト8には実力のある東海、

記事を読む

あさって開幕、選抜高校野球大会の注目ポイント

 いよいよ明後日、日曜日に開幕を迎えた選抜高校野球大会、大会が始まると「いよいよ今年も野球シーズン到

記事を読む

no image

高校野球の監督、コーチとなった元プロ野球選手

アマチュア野球指導資格の回復制度などにより、高校野球、大学野球の指導者になる元プロ野球選手が増えてき

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

盗塁:バッテリーとランナーの3.3秒の攻防

盗塁は、日本の野球に置いて、チャンスを広げ、得点を挙げるために重視され

→もっと見る

PAGE TOP ↑