*

小さな選手も大きな活躍ができる

公開日: : プロ野球

高校野球では早稲田実の清宮幸太郎選手と、履正社の安田尚憲選手が活躍を見せ、早くも来年のドラフトの目玉と言われている。清宮選手は183cm、安田選手は188cmとみるからに体が大きく、歩いているだけで「プロに行く選手だな」と思わせる。しかし、今年、パリーグのルーキーで活躍を見せたのは、171cmの茂木栄五郎選手と、173cmの吉田正尚選手だった。

身長が低くても

確かにプロ野球のスカウト達は、体の大きな選手に注目する。大きな体はパワーがあるのではと思わせるし、何よりプロ野球は3月から10月までのシーズンに、春・秋のキャンプなどを通じて体を使うため、秋には体重がかなり減るほど体力を使う。体にエネルギーを溜められるという意味合いもある。

それでも、野球は技術のスポーツでもある。バットやミット、ボールという道具を使ってプレーするスポーツで、それらの道具を自分の体のように扱うためには、身体能力と共に技術が必要になる。プロ野球では体の小さな選手もこれまで大勢活躍している。

そして今年、オリックスの吉田正尚選手は後半から出場し10本のホームランを放った。外国人選手顔負けの大きなスイングで驚異的なホームランを続けた。それでも、173cmの身体とは思えないフルスイングは負担をかけたのか、腰などを痛めて長い期間出場ができなかった。

しかし東北楽天の茂木栄五郎選手はほぼシーズンを通して活躍し、117試合に出場、打率.278を記録し、守備でもハードなポジションであるショートを守り切った。茂木選手は171cm75kgの選手だ。ちなみにメジャーで活躍する青木宣親選手も175cm80kgと体は大きくない。

二人とも高校、大学と名門の学校に所属した。おそらく先輩も後輩も自分より体の大きな選手だらけだっただろう。しかしそれでもあきらめず、小さな体でも長打を打てる選手になった。もちろん持前の運動神経や体の強さは、他の同じサイズの選手よりもあったのかもしれないが、フルスイングを続け体が強くなった。170cm前半でも見劣りしない下半身の太さがある。やはりそれは練習のたまものだろう。

もちろん、193cmの大谷翔平選手などには注目したいが、170cm前半の身長で活躍する二人の活躍にも注目したい。

(Professional baseball view 編集部)

関連記事

ドラフト注目選手を、石毛宏典氏、日野茂氏が斬る 第1回「オコエ瑠偉選手・関東第一」

 プロ野球ドラフト会議が10月22日に迫ってきた。様々なメディアで注目選手が取り上げられているが、元

記事を読む

プロ野球選手とゴルフ

プロ野球選手のシーズンオフの楽しみといえば、かつては「ゴルフをするのが楽しみ」と話す選手が多かった。

記事を読む

出場選手登録・抹消からチーム状況を見る、セントラルリーグ

 プロ野球は3月28日に開幕し3週間が経過しました。4月17日終了時点で、セントラルリーグでは広島が

記事を読む

大谷翔平選手の活躍とマーケティング戦略

 6月19日、北海道日本ハムの大谷翔平選手が8回を投げて1安打11奪三振で無失点に抑えた。甲子園で見

記事を読む

エースの系譜はあるのか?

プロ野球にもアマチュアの野球チームにも、エースという投手の存在がいるとチームが高いレベルで安定すると

記事を読む

野球の魅力 ~人vs人の世界~

 野球の魅力の一つに、チーム競技でありながら個人競技の魅力を持つ点があります。そしてそれは、「誰にも

記事を読む

ドラフトに見る独立リーグの役割、石毛宏典氏が語る

2015年のドラフト会議では四国アイランドリーグプラスから6人が、BCリーグからも6人が指名された。

記事を読む

レギュラー争いと選手の成長

プロ野球では、同じポジションに複数の選手がいる。チームの各ポジションで選手を競わせて選手を育てるとい

記事を読む

プロ野球選手とセカンドキャリア

日本プロ野球機構(NPB)は、現役プロ野球選手による「セカンドキャリアに関するアンケート」の結果を公

記事を読む

プロ野球選手のポジションの変更は?

プロ野球では時折、大胆なコンバートが注目される事がある。中日で「アライバ」と言われていた井端選手と荒

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

盗塁:バッテリーとランナーの3.3秒の攻防

盗塁は、日本の野球に置いて、チャンスを広げ、得点を挙げるために重視され

→もっと見る

PAGE TOP ↑