日本人と野球と感謝
公開日:
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最終更新日:2016/05/13
少年野球指導
小さなころから野球をやっている選手は、練習や試合の前と後に自然にグランドに礼をしているのではないかと思います。台湾のプロ野球で始球式を行った稲村亜美さんが、投球後にマウンドを手で均している姿が移り、104キロを記録した投球と合わせて、素晴らしい方だと感じさせます。
まずは稲村亜美さんの投球とその後の映像を。
Youtube 稻村亞美開球 飆出104公里 台湾・中央通信社
グランドへの感謝はもちろんだが、これから試合で投げる投手への配慮という事でしょう。野球を尊敬している、そして主役である選手を尊敬している気持ちがはっきりとわかります。
話しは大きく変わりますが、「もったいない」という言葉が世界でも取り上げられるように、日本人の物への精神は素晴らしいものがあります。
収納の方法の著書が欧米でベストセラーになった近藤麻理恵さんも、物を収納する方法を直観するには、「物への感謝」が基本になっているといいます。
また日本は、ものづくり、によって自動車や家電、デジタル製品などが世界中で使用されています。これも「もの」へのこだわりや執着、良いものにしようという想いの結晶なのでしょう。
言い方はあまりよくないかもしれませんが、物や人に感謝の気持ちを常に持つ事がその人に成功をもたらす、という事になるかもしれません。
野球に話を戻します。プロ野球選手の言葉や一つ一つのプレーを見ていると、一つ一つに高いこだわりを持っているのがわかります。また道具にも妥協を許さないこだわりがあり、そしてそのこだわりの理由を、自分の言葉で説明することができます。一つ一つのこだわりがその人をプロ野球選手にしたとのだと深く感じます。
そしてその強いこだわりを持つ事こそ、物やプレーへの強い思いで、その想いがあると自然と感謝の気持ちが出てくるのでしょう。自分と野球が対等な関係にあるのだと思います。
(Professional baseball view 編集部)
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