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プロ野球12球団のスタメンを見てみる

公開日: : プロ野球

プロ野球のペナントレースも、各球団20試合程度を消化している。石毛宏典氏は「なんでスタメンを固定しないんだろう」と話した。

固定されているスタメンの選手

まず12球団のスタメンについて見てみる。主なスタメン選手、太字は全試合同じ打順でプレー。

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨人 長野 立岡 坂本 ギャレット クルーズ 村田 小林 P
広島 田中 菊池 ルナ エルドレッド 新井 P
阪神 高山 福留 ゴメス 鳥谷 P
中日 大島 ビシエド 藤井 P
ヤクルト 坂口 川端 山田 畠山 雄平 中村 P
DeNA 筒香 戸柱 P
ソフトバンク 福田 今宮 柳田 内川 松田 中村晃 P
千葉ロッテ 岡田 細谷 清田 デスパイネ 角中 鈴木 田村 中村
西武 秋山 中村 炭谷
楽天 岡島 銀次 ウィーラー 今江 茂木 ゴームズ
日本ハム 田中賢 中田 レアード
オリックス 西野 糸井 モレル

巨人はギャレットとクルーズは20試合中19試合を同じ打順で打っている。坂本選手の故障で1番から3番が変わったものの、スタメンは固まっているとみられる。好調の広島も3番までは全試合固定、ルナ選手の故障により4,5,6が変わったもののスタメンは固定されていると言って良い。

パリーグでも好調の千葉ロッテは多くの打順でスタメンが固定されている。序盤好調だった楽天もそうだったが、故障者が増えてきている。

DeNA、日本ハム、オリックスは4番は固定しているものの、他のポジションが全く固定されていない。リーグ戦前に戦力が整わなかった状況が表れている。

 

スタメンを固定するメリット

石毛氏はスタメンの固定について、故障により変わるのは分かるが、故障をしていない選手で、西武でいえば中村やメヒアは「まだ30前後なのに休ませる試合は必要なのか?」と全試合出場するべきだと話した。「それだけお金をもらっているし、責任があるはず」と話す。

体力的な問題だけでなくスタメン固定ができない理由について、戦力が整っていないチームは仕方ないかもしれないが、「データによって入れ替えているポジションがある。」と話し、相手の先発投手との相性や、調子のバロメーターによって選手を変えるという起用法について疑問を呈した。

スタメンが固定されていないポジションの選手について、日野茂氏は「控え選手はタイミングが合ったら打ちに行ってしまう。その打席で結果を残さないといけないから。」と控え選手の心情について語り、そうするとチーム全体でじっくり攻めるような形ができず、打線が分断されてしまう可能性があるという。固定されていない選手の打席では、早いカウントから当てていくような単調に見える打席も目立つ。相性の良い投手が投げている間に結果を出さなければ、替えられてしまうかもしれない。1試合4打数の中でじっくりとという事はできないのである。

また石毛氏は、「そういう起用をされている選手はやはり責任感が薄れるし、悪かった時のケアができない」と話す。例えば打席で凡退をした時に、次の打席があるかどうかわからないため、次にやり返そうというチャンスも少ない。また結果がでずにその試合が終わってしまうと、不調の状態を引きずったままになり、好調のきっかけをつかめずに1年間が終わってしまう事もある。

確かに戦力を整えるためにいろいろな選手を試し、好調な選手を使っていく事や、データを使って相性の良い選手を出すのも一つだが、「固定メンバーで戦ったほうが、控えになった選手もその役割を担えるようになる」と話した。

チームの状態が悪いチームこそ、選手を固定して使い続ける事で、上り調子になっていくかもしれない。

(Professional baseball view 編集部)

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