プロは基本を必ずやる
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少年野球指導
野球塾で元プロ野球選手が指導しているのを見ると、生徒とは明らかに違う部分がある。それはプレーのうまさやなどではなく、基本として自らが教えているプレーや動作を、必ずやっているという事。
体に染みついている
簡単なところで行くと、キャッチボールをするとき、受ける側の選手は、両手を前に出して捕球姿勢を取る。また膝を柔らかくして動きやすくしておく。こうする事で、相手が投球のミスをした時も体が動いてキャッチできる。
このことを生徒に伝え、実際にキャッチボールを行う。そうすると最初は両手を前に出して、足も動きやすいようにしているのだが、5球ほど繰り返した当たりから、腕を前に出さなくなり、足も忘れてしまっている生徒が多くなる。
キャッチボールに一緒に参加をしている元プロ野球選手の先生をみると、キッチリと両手を出して膝を柔らかくして続けている。
元プロ野球選手は、体に染みついているのだろう。言われなくても自然にその体勢になる。反面、生徒の少年野球選手は、まだ言われてやっている状態で、ボールをキャッチする事に集中すると、言われたことを忘れてしまう。
繰り返し
体にしみ込ませるようにするには、やはり繰り返しやるしかない。ただし繰り返しやるのは、簡単な事ではない。
毎日つきっきりで指導者が見ていることはありえないので、自分で何とかするしかない。考えられる事としては、
◎まずは指導者から受けたアドバイスを記憶しておくこと。そのためにはメモを取ってもいいし、映像で残しておいても良いだろう。
◎そして次に、自分のプレーを見返す事。周りで見ている人が指摘をしてくれるか、または映像にとって自分で気が付くようにする。
今は映像もスマホでも撮れるし見れる。いろいろなツールを使って体にしみ込ませるようにしてゆきたい。
(Professional baseball view 編集部)
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