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センバツ高校野球大会、夢は夏に向かって

公開日: : 高校野球

センバツ高校野球大会は今日、決勝戦を迎える。智弁学園vs高松商という、名門で強豪でありながら、決勝ではフレッシュなカードで熱戦が期待できる。今大会は非常に素晴らしい試合が多かった。

春に涙を流す

春の大会は、試合に敗れてもあまり涙を流さない。まだ夏にチャンスがあるから。ここで敗れても夏にまた帰ってくるんだと心でつぶやき、周りからもそのように声をかけられて涙が止まる。

しかし、今大会は涙を流す選手を見る。

長田高校は21世紀枠で出場したチームだったが、明石商や報徳学園など強豪ひしめく兵庫県で実力を見せていた。エースの園田涼輔投手も評判が良く、複数のプロのスカウトがマークをしている選手だった。その園田投手は強打でベスト8まで勝ち上がった海星との1回戦をわずか3安打に抑え、しかも自責点0で完投したのだが、味方のエラーが絡み3失点して2-3で敗れた。

甲子園にはまた夏に来たいと話したものの、涙が止まらなかった。あと9回に勝利まであと一歩のところまで追いつめたが、相手のファインプレーで終わった事もあるだろう。しかし、この甲子園までの時間は夢の時間だったのだと思う。

偏差値が高く、名門国立大にも合格者数が多いという長田高校で、園田選手も国公立大の工学系への進学を考えているという。野球の練習は短い時間で行い、そのあとに塾に通って勉強をしている。試合後に、塾の宿題が溜まっていることに「憂鬱です。」と笑った園田投手にとって、甲子園出場が決定してからの厳しい野球の練習も、塾を休み野球に専念した数日間も、素晴らしい日々だったのだろう。

もちろん、長田高校も夏の甲子園を目指し、これから春季大会、夏の大会が始まる。ただし夏の甲子園までの道のりは、兵庫大会を勝ち上がる事は、正直甲子園で勝つことよりも大変だと思う。試合後に号泣する姿を見せた園田投手は、甲子園のグラウンドを去る時に何度も何度もグラウンドの方を見て、目に焼き付けていた。

 

もう一人、龍谷大平安の市岡奏馬投手も準決勝で敗退し、涙を止めることができなかった。1回戦で明徳義塾に1失点完投すると八戸学院光星を完封、準々決勝の明石商戦も延長12回、175球を投げていた。そして準決勝も8回まで無失点の好投を続ける。そして9回、1つ目のアウトを三振で奪ったがそこから4連打を浴び2点を失ってサヨナラで敗れた。

初戦の明徳義塾戦も7-1と点差が着いたとはいえ楽な相手ではない。2回戦も3回戦も厳しい戦いだった。そして準決勝、あと2アウトで決勝、高校の甲子園100勝ということろまで届くという事が、そこでプレッシャーとして姿を現したのか。

龍谷大平安も厳しい京都大会を勝ち上がらなけれならないが、一昨年のセンバツで全国制覇をするなど、京都大会でも優勝候補に数えられるチームだ。

 

各地ではすでに春季大会の予選が進んでいる。1年生が入部し、レギュラーポジションを伺う。甲子園で敗れたチームや選手には、休んでいる時間はない。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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