センバツで躍動するか、期待の大型遊撃手たち
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高校野球
センバツ高校野球大会の組み合わせ抽選が、今週の金曜日に迫った。左腕投手に注目が集まる中で、大型遊撃手として期待されている選手がいる。
平沢大河に続くか
昨年のドラフト会議で2球団が1位指名し、千葉ロッテに入団した平沢大河選手、長打も打てる遊撃手としてプロのキャンプやオープン戦でも注目を集めている。その平沢大河選手も1年前までは高校野球の選手、仙台育英のユニフォームを着て、センバツに向けて練習試合に臨んでいた。
今年もセンバツ出場選手の中で、遊撃手として注目されている選手がいる。一人は青森山田の三森大貴選手、もう一人は敦賀気比の林中勇輝選手。
三森大貴選手
青森山田の三森選手は181cmの右投げ左打ちの遊撃手で、昨年の東北大会では5試合21打数12安打で打率.571を記録した。明治神宮大会では外野からの返球にカットで入り、ホームで刺すなど強肩を見せた他、フェンス直撃の2ベースヒットなども記録した。1試合に1つ程は盗塁も記録し、足も使える選手だ。
明治神宮大会では打った瞬間にガッツポーズをした会心の当たりが、フェンスに直撃して慌てて走るような場面もあったが、守備もダイナミックで、何をするかわからない、見ていて楽しい選手という事では、平沢大河選手に似ている。甲子園に初出場という事で、甲子園の魔法にかかり、スーパープレーを見せるかもしれない。
林中勇輝選手
一方、敦賀気比の林中選手は2年時より甲子園に出場して経験を積んでいる。昨年秋は公式戦12試合で打率.295とあまり調子が良くなかったが、夏の甲子園で見せたレフトポール際のホームランなど、持っている能力を感じさせる。守備も安定感があり、三森選手に比べると大人しめかもしれないが、堅実で好まれる選手だと思う。
ただし林中選手は、昨年のセンバツはチームは優勝したものの、5試合で19打数4安打5打点、打率は.211に終わり、夏は2試合9打数で1安打、打率.111に終わった。夏に1本塁打を見せたものの、甲子園での成績にはまだまだ不満も残る。
3度目の甲子園で自分も納得できるような結果を残すことができるか。
甲子園では昨年は平沢大河選手やオコエ瑠偉選手が大活躍を見せ、1年後の現在は、プロ1軍の試合に出場している。1年後にプロのユニフォームを着ているような想像ができる選手かどうか、期待が高まる。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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