今年のドラフトの目玉は高校生左腕、履正社・寺島成輝投手を元プロスカウトが評価
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高校野球
今年ドラフト会議では、創価大の田中正義投手が一身に注目を浴びている。10年に一人、20年に一人と評価される田中正義投手の評価に並ぶことができる選手がいるのか。履正社・寺島成輝投手を元西武ライオンズスカウトの日野茂氏に見てもらった。
履正社・寺島成輝投手とは?
今年のドラフト会議で唯一田中正義投手と比較してもこちらを獲りたいと思えるのは、今のところ履正社高校の寺島成輝投手一人かもしれない。
寺島投手はこれまで甲子園には出場しておらず、この春のセンバツも出場はできない。それでも高校野球ファンには知らない人の方が少ないほど、注目されている投手だ。183cm86kgの身体があり、投げる球は既に148キロを記録している。箕面ボーイズ時代に世界大会に出場し、中学時代から有名な投手だった。
昨年秋の大阪大会の投球を見ると、5試合36イニングを投げて奪三振は45とイニング数を大きく上回る。32安打を許し10失点をしているが、これは3回戦の大冠戦で、10回を投げて15安打を許し7失点をし大乱調のっピッチングを見せた。しかし、その試合に勝利すると、準決勝の大阪桐蔭戦では敗れたものの9回6安打11奪三振1失点の好投を見せている。
まだ甲子園に姿を見せていない大物左腕を、元プロスカウトはどのように評価をするのだろうか。
元プロスカウトが評価する
元西武ライオンズのスカウトをしていた日野茂氏に、寺島投手の以下の動画を見てもらった。
Youtube 履正社 寺島成輝投手・7回11K!! (大塚戦/2015春季大阪府大会・準々決勝)
youtube 【来年のドラフト上位候補】履正社 寺島投手
日野氏は最初に一言一言、「いいボールを放っている。」「いいコントロールをしている」と話し、「フォームのバランスもいい」と付け加えた。
普段ならばここから、ポイントを挙げて課題を指摘していくのだが、この日はそれが全くでなかった。厳しい指摘をする日野元スカウトにして、寺島投手は欠点の無い左腕だった。球界で左腕投手は貴重であり、欲しがる選手だと話す。
「あとはどういう一年間を過ごすかという事だろう」と話し、この最後の1年でさらに成長を見せたり、「甲子園出場」といった実績を付加すれば、秋のドラフト会議では1位指名は間違いない、と話した。
田中正義投手が注目されるこの秋のドラフト会議で、もう一人、ドラフト1位確実と言える投手。それが寺島成輝投手。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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