球春到来!プロ野球キャンプの見方
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プロ野球
いよいよ今日からプロ野球のキャンプがスタートする。各チームとも新戦力も加わり、監督が交代したチームなども新チームとして迎える事になる。
戦力と新方針
新戦力については、本当に見てみないとわからないもののようだ。例えばドラフト会議で獲得した即戦力の選手も、実際に見てみると、「これは使えるのか?」と思う事があると、西武ライオンズや横浜ベイスターズでコーチや2軍監督として指導をした日野茂氏は語った。
また新外国人についても、オリックスで監督を務めた石毛宏典氏は就任1年目のキャンプで、ブラウン選手とオーティズ選手を見て1軍で起用するのは難しいと思ったという。また石毛氏は仰木監督の後をついで監督に就任したのだが、仰木監督は選手全体を集めてミーティングを行うという事はあまりせず、まずはそれを実施するために、場所の確保から始まったという。
選手にとってみても、監督が変わった場合などは、昨年までの監督は攻撃重視で、捕手も遊撃手も打撃の良い選手が優先されたが、新監督が1点を守り抜く野球をテーマとした場合、守備力の高い捕手や遊撃手を起用することになる。選手によっては昨年レギュラーだった選手が起用されにくくなることもあり、危機感が迫る。
コミュニケーションが大切
キャンプではノックや打撃でのさく越えなどが注目されるが、最も注目すべきところは、監督とコーチ陣、現場とフロント、そして首脳陣と選手のコミュニケーションがちゃんとできているか、だろう。
監督はコーチ陣に、自分の考える野球を伝えられているかどうか。
フロントは現場に、新戦力の情報を伝えられているかどうか、また戦力の課題を伝えているか
首脳陣は選手に、今年のチームの戦い方を伝え、また、課題や技術を伝えられているかどうか
最近はキャンプの模様をテレビで中継する機会も増えたが、監督がどのように動いて誰と話したのか、コーチが誰を重点的に指導をしたのか、などを現場で見てみると面白いかもしれない。
監督の考える野球と、フロントの戦力補強の方針、コーチ陣の選手の起用や分析、そして選手たち戦力が一つの方向を向いたとき、優勝を狙えるチームになっていく。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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