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意外性を見せたセンバツ出場校の選考

公開日: : 高校野球

センバツ高校野球大会の出場32校が発表された。選出には意外と感じられる部分も見られた。

意外な選考

今年のセンバツ出場校の選考が困難なものになることは、難航しそうな今年のセンバツ高校野球出場校の選考で書いたが、32校の出場校が決まり、意外な選考となった。

東北、北信越、関東・東京

東北は秋季大会で青森山田と八戸学院光星が決勝に進出、同じ県からの2校の出場となるか、地域性を考え、青森山田に敗れた盛岡大付かと考えられが、地域性よりも実力を考慮し、青森山田と八戸学院光星が選出された。そして補欠校にはベスト4のチームではなく、ベスト8で敗れた仙台育英が先に呼ばれた。

北信越も敦賀気比と福井工大福井の福井勢が2強となったが、こちらもそのまま選出された。

この点については、近年は実力を評価する傾向があり予想通りとも言えるが、東北の補欠校は意外なものだった。

また関東は予想通り関東大会ベスト8の花咲徳栄が選出された。二松学舎大付は昨年は同じように準優勝の立場で選出されたが、2年連続とはならなかった。

 

近畿、中国・四国

意外だったのは近畿、ベスト4の大阪桐蔭、滋賀学園、龍谷大平安、明石商と、ベスト8で大阪桐蔭に敗れた智弁学園は順当に選ばれたが、6校目には市立和歌山が選出された。市立和歌山は準々決勝で明石商に0-7で敗れている。一方、候補と見られた報徳学園は、準優勝の滋賀学園に0-1と接戦で敗れていた。

和歌山県では決勝で14-2と圧勝し1位で近畿大会に出場したことが、兵庫2位で出場した報徳学園との差となったようだ。また兵庫は明石商が出場するため、地域性という事も考慮されたとみられる。

次に中国・四国は、中国の創志学園と南陽工業、四国の高松商、明徳義塾は順当に選出された。しかし四国3校目には明治神宮大会で全国制覇をした高松商に5-6で敗れた済美高校ではなく、明徳義塾に3-4で敗れた土佐高校が選ばれた。共に県大会では3位での出場、力としても互角に見える両チームで、それならばチャンピオンの高松商と接戦を演じた済美が有利と見られていた。

選考理由の後で選考委員長よりチーム名は明かさなかったものの、「セカンドランナーが不審な動きを見せた事」を強く指摘されていた。詳細は分からないものの選考されなかったチームへの指摘と見られ、委員長は「高校野球は教育の一貫であり、あるまじき行為」と話した。

それもあるのだろうか、中国・四国の6校目は島根の開星が選出された。

 

21世紀枠の影響は?

北海道、東海、九州は順当に決まり、21世紀枠は岩手の釜石高校、兵庫の長田高校、香川の小豆島高校が選出された。釜石高校と長田高校が選出されたことで、岩手の盛岡大付や兵庫の報徳学園が後ろに回った可能性もあるかもしれない。また小豆島高校の選出により、中国・四国は3校づつとなったことも考えられる。

波乱の選考だったが、理由はしっかりとしているようだ。

(記事:Professional-view Baseball 柄井)

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