*

野球のテレビ離れ

公開日: : プロ野球

かつては巨人戦はすべての試合が地上波で全国中継されるなど、テレビとプロ野球中継は密接なものだった。しかし、10年くらい前から巨人戦などペナントレースも、そして日本シリーズですらも全試合を地上波で全国中継しなくなり、テレビの野球離れが言われてきた。

野球のテレビ離れ

かつては野球中継で15%前後の視聴率を獲れていたが、10年くらい前には1桁台の視聴率になる事もあり、テレビ局は「野球コンテンツの魅力」を低く評価し、中継をどんどん減らしていった。

1試合1億円とも言われるテレビ中継による収入があり、巨人や阪神を中心としたセリーグが繁栄していた。一方パリーグはその恩恵を受けられずに人気が無かった。しかしその結果パリーグ6球団が地方に移転したりとファンを獲得する動きを見せ始めると、徐々に入場者数が増え始めた。テレビ中継の恩恵が無くなったセリーグ球団も後を追うように、ファン獲得の活動をし始める。

こうして現在ではテレビ中継はCSなどやローカルで放映されるが、基本的は球場に見にいくコンテンツとなっている。球場では試合だけでなく、様々な演出、ゆるきゃら等を駆使し、また球場に足を運んで盛られるような活動を活発にしている。こうして野球はテレビが無くても収益を挙げられる事業に育ってきた。野球がテレビから離れることができた。

 

新たな時代

そうなる以上、球場と球団の関係は密接でなければならない。横浜DeNAベイスターズは球団と球場は別々だった。の入場収入や弁当などの売り上げの収入は球場の運営会社のものとなっており、球団側には契約分の収益しか得られない形だった。そこでオーナー企業のDeNAと球団は横浜スタジアムを今回TOPで子会社とした。これでようやく球団と球場が一体となって活動を加速できる。

思えば2011年にTBSからDeNAに球団が買収された。これがテレビ界とプロ野球の決別の始まりだったのかもしれない。読売、サンケイなどテレビ資本の入っている球団はまだあるが、DeNAやソフトバンク、楽天といった比較的新しい会社が培った経営手法で、球団自信で独立採算ができるような形を模索している。楽天は単体で黒字を達成していた。

大企業の広告塔や、メディア企業のコンテンツの一つと言われたプロ野球は、独り立ちをし始めた。これから本当のエンターテインメントが始まる。

(記事:Professional-view Baseball 柄井)

関連記事

東北楽天の快進撃と千葉ロッテの低迷を分析する

2017年のパリーグは、5月10日終了時で東北楽天が貯金12をもって首位を走る。逆に千葉ロッテはチー

記事を読む

プロ野球チームの緻密な経営で、ピラミッドの頂点から落ちる日も

 プロ野球の球団経営は、世の中に流れと同じように透明で、細かく正確に、そして緻密になっている。それが

記事を読む

横浜DeNAの金城龍彦選手、スターへの道

横浜DeNAの金城龍彦選手がサヨナラ打を放った!これでチームタイ記録となる8度目のサヨナラ安打となっ

記事を読む

松坂大輔が帰ってくる!その1

 日本の野球に松坂大輔が帰ってくる。松坂大輔投手の活躍を振り返る。 高校2年から急成長  松坂大

記事を読む

西武ライオンズはこれから上がっていく、石毛宏典氏が話す

西武ホールディングスの株主総会が行われ、西武ライオンズについて株主より厳しい意見が出たようだ。元西武

記事を読む

読売ジャイアンツの2015年のチーム構成

 昨年、セリーグを制覇したものの、CSで敗れて日本シリーズに進出することができなかった、読売ジャイア

記事を読む

身体的能力が目立たなかった稲葉篤紀選手が、プロ野球を大きく発展させた

 北海道日本ハムの稲葉篤紀選手が今季限りで引退をする。法政大の時にドラフト会議で3位でヤクルトが指名

記事を読む

ドラフト注目選手を、石毛宏典氏、日野茂氏が斬る 第1回「オコエ瑠偉選手・関東第一」

 プロ野球ドラフト会議が10月22日に迫ってきた。様々なメディアで注目選手が取り上げられているが、元

記事を読む

プロ野球12球団のスタメンを見てみる

プロ野球のペナントレースも、各球団20試合程度を消化している。石毛宏典氏は「なんでスタメンを固定しな

記事を読む

野球のトレンドは小柄でも飛ばせる選手、投げられる選手に?

 プロ野球は、だいたい180cm80kgくらいの選手がプレーしていて、近くで見ると大きく感じるという

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
no image
桐生第一・蓼原慎仁投手が甲子園のマウンドに

ゼロベースボールアカデミーで、小学校3年から6年間、野球の練

浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

→もっと見る

PAGE TOP ↑