*

野球練習の工夫

公開日: : 少年野球指導

練習はきつい!そういうイメージがある。体を作るには淡々と走ることを繰り返す。そして野球は瞬時に打球を判断して動かなければならなかったりするため、基本のプレーやアクションを繰り返し行い体にしみこませおく必要がある。それは単調な作業だ。

ウォーミングアップ

野球塾などで元プロ野球選手の元で行われる練習は、ウォーミングアップなども毎週同じ動きやメニューではない。先日は前転、開脚前転、側転、後転といった体操に関した動きを取り入れたウォーミングアップのメニューだった。しかし、これらの動きをやった事のない選手もいるのだろう。後転や側転などの苦労をしている様子がうかがえた。

他にも下半身を重点的に鍛えるような物や、みんなから笑い声が出るような楽しいアクションのものなど、いろいろレパートリーがある。これは、単調な練習を少しでも楽しくし、リラックスして行うという事もある。しかし一番感じたのは初めて見た動きに出くわした時、それを理解して同じ動きができるかどうかという事を感じた。

ある選手はコーチが見せた見本とは似ても似つかない動きを見せている。ある選手は最初は違う動きだったが、途中からだんだんとその動きができるようになる。ある選手はすぐにその動きを理解し、繰り返すうちにコツも理解してスムーズに動いていた。これは運動神経というものかもしれないが、頭で動きを理解する力を養っているのだと思う。

元プロ野球の日野茂氏は少年時代に、近くにあった大学の体育館に行き、トランポリンなどで遊んでいたという。それをやる事で体の軸を意識した動きができるようになったと話す。また、石毛宏典氏も家の手伝いで床を磨いたりしながら、いろんな動きがあるんだなと感じたという。「こう動くにはこうすればいい」。

人の動きを見ただけでは、それを自分でやってみようとするとなかなか難しい。それをすぐに理解して動けるようになれば、将来野球で使える力になる。または、いまその動きを経験していれば、将来その動きを使える。例えば後転ができない選手が今のうちに後転ができるようになっていれば、野球のプレーで後転の動きが必要になった時にできるようになる。

小さいうちにいろいろな動きを体に覚えさせておくことは大切なのだろう。そして体を動かす中で、軸の存在に気が付いたりすると、飛躍のきっかけになるかもしれない。

(記事:Professional-view Baseball 編集部・柄井)

関連記事

「伸びしろ」とは?

 アマチュアの選手、特に中学生、高校生の選手を評価するとき、「伸びしろ」があると表現することがある。

記事を読む

指導者の器量と選手の信念

野球をする少年達にとって、戸惑う事がある。それは、指導者によって指導内容が違う事。しかしそんなことは

記事を読む

野球は技術!

以前、広岡監督、森監督、野村監督などの選手の育て方について、石毛宏典氏に語ってもらった。広岡監督は野

記事を読む

野球のムーブメントと特徴、右投げ左打ち

 野球界にもムーブメントがある。ネックウォーマーのような防寒具だったり、防具なども技術の進化やファッ

記事を読む

少年野球選手の肩と肘を守る

 全日本野球協会(http://www.baseballjapan.org/jpn/index.ht

記事を読む

野球の練習で頭を使う事の大切さ

野球塾のZEROベースボールアカデミーでは1日にキャッチボール、守備練習、そして打撃練習を効率よく進

記事を読む

監督はどっしりと構えて

 投手vs野手といったような個人的な対戦がクローズアップされる野球においても、監督の役割の大きさは非

記事を読む

日本人と野球と感謝

小さなころから野球をやっている選手は、練習や試合の前と後に自然にグランドに礼をしているのではないかと

記事を読む

バッティングの課題を気付かせる方法

今年のオープン戦は、東北楽天のドラフト1位ルーキー・オコエ瑠偉選手が、スポーツ紙やテレビ番組でかなり

記事を読む

自主性と個性的なフォーム

 メジャーリーガーには、独特な投球フォームやバッティングのフォームで打つ強打者がいると言われる。一方

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

盗塁:バッテリーとランナーの3.3秒の攻防

盗塁は、日本の野球に置いて、チャンスを広げ、得点を挙げるために重視され

→もっと見る

PAGE TOP ↑