野球は技術!
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最終更新日:2016/01/09
少年野球指導
以前、広岡監督、森監督、野村監督などの選手の育て方について、石毛宏典氏に語ってもらった。広岡監督は野球の技術を選手に伝え、野村監督は人間としての成長を促すために様々な言葉を伝えた。森監督は試合の動きを読み選手を起用していた。その中で石毛氏は「野球は技術が第一」と話した。
職人の集まり
確かに野球もスポーツである。そのためには身体能力が高く、パワーがある選手の方が良い。しかしそれだけでは活躍をするのは難しい。例えば160キロの球を投げても、ストレートだけでは打たれるし、150m弾を放つ力があっても、当たらなければ何にもならない。しかし野球は、たとえ130キロ台しか球速が出なくてもコントロールや変化球で活躍する投手がおり、巧みな打撃や足、守備で活躍をする選手がいる。技術が第一だと石毛氏は話す。
「プロ野球に入ってくるのは基本的に職人」と野球の技術について蓄積されたもの、または自分で見出したものなど技術の塊となって、選手はプロ野球に入ってくるという。
技術の種類もたくさんある
野球ではキャッチボールが基本となり、球を投げるための基本、また打つための基本、内野でゴロを捕るための基本の技術がある。それはプロ野球選手になり、他の選手と並ぶための技術で言わばベースとなる。またそれは故障のしにくい形でもあり、選手自身をケガから守るものだ。
そしてその上に、各選手が培ってきた力や感覚といったものにフィットさせ、または他の選手のフォームやプレーをマネして自分のものにする。それが応用という事になるのだろうが、あくまでそれは基本を自分に取り入れたもので、全員に共通するものではないようだ。
そして最後に、例えば広岡監督が伝えていた「負けない野球」をするための方法であったり、野村監督のような人間として成長する言葉(技術といえる)が加わって一流の選手となる。
野球は技術!
(記事:Professional-view Baseball 編集部・柄井)
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