明治神宮に集う、来年のドラフト注目候補たち
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アマチュア野球
明日13日より、高校野球、大学野球の明治神宮大会が開幕する。高校生は既に3年生は引退しているため、1,2年生がプレーし、来年の高校野球を占う大会とされている。
来年の中心チームは?高校の部
昨年の明治神宮大会高校の部は、仙台育英が佐藤世那投手、平沢大河選手の活躍で優勝した。今年夏の甲子園では決勝に勝ち進むなど1年間注目されるチームとなった。
今年の出場チームは以下の通り
北海道地区 札幌第一高校
東北地区 青森山田高校
関東地区 木更津総合高校
東京地区 関東第一高校
北信越地区 敦賀気比高校
東海地区 東邦高校
近畿地区 大阪桐蔭高校
中国地区 創志学園高校
四国地区 高松商業高校
九州地区 秀岳館高校
昨年から連続で出場しているのは、敦賀気比高校のみ。浦和学院や仙台育英、東海大菅生、天理、九州学院から顔ぶれが変わっている。
これらのチームの注目選手を挙げてみると、東邦高校の藤嶋健人投手は1年生の夏の甲子園を経験しており、140キロ中盤の速球を投げる力のある投手、対する秀岳館は社会人の名将・鍛治舎巧監督が集めた選手の中で捕手の九鬼隆平選手は中学時代から実績があり、肩、打撃などの評価も高い。様々なタイプの投手もそろいリードも注目される。
創志学園は既に150キロを記録し松坂大輔2世と呼び声の高い高田萌生投手がおり、敦賀気比には平沼翔太投手からエースの座を引き継ぐ188cmの山崎颯一郎投手がいる。木更津総合の早川投手も1年生の秋に36回無失点を皮切りに春のセンバツで甲子園を経験、この秋は関東NO.1左腕に座に就いた。
他にも選手の層が厚い大阪桐蔭や青森山田、関東第一、そして勢いのある札幌第一、高松商も注目される。どこのチームが来年の中心になるのか、大会での戦い方と結果に注目したい。
集大成、大学の部
一方、大学生は4年生が出場する最後の全国大会とあり、集大成という思いが強い大会となる。今年の出場校は次の通り。
北海道2連盟代表 道都大
東北3連盟代表 東北福祉大
東京六大学 早稲田大
東都大学 亜細亜大
関東5連盟第1 東海大
関東5連盟第2 上武大
北陸東海3連盟代表 愛知大
関西5連盟第1 天理大
関西5連盟第2 立命館大
四国中国3連盟代表 環太平洋大
九州3連盟代表 九州国際大
こちらも昨年から連続出場をしているのは、上武大のみと非常に出場するのも厳しい大会となっている。
注目選手を挙げてみるとその上武大は4年生の安達大貴投手がエースとして投げてきた他、中稔真選手など4年生の集大成となる。初戦で対戦する九州国際大は逆に1年生の高椋俊平投手がエース格として活躍し、これから大学3年間で注目選手となるためのきっかけとなるかもしれない。
立命館大は巨人がドラフト1位で指名した桜井俊貴投手に注目が集まるが、初戦で対戦する東北福祉大にも中日がドラフト2位で指名した佐藤優投手がおり注目される。愛知大には同じく中日が育成1位で指名した中川誠也投手がいるが、初戦で対戦する早稲田大には巨人がドラフト2位で指名した重信慎之介選手、東北楽天がドラフト3位で指名した茂木栄五郎選手などがいる。他にも大学卒業となる吉永健太朗投手、丸子達也選手。道端俊輔選手などもいる。
亜細亜大には、阪神がドラフト6位で指名した板山祐太朗選手の他に、ドラフトで指名が予想されていた藤岡裕大選手や北村祥治選手もおり、東海大も北海道日本ハムがドラフト7位で指名した吉田侑樹投手、巨人が同じく7位で指名した中川晧太投手がいます。両チームとも名門大で下級生にも素晴らしい選手がそろったチームです。
その他、関西の強豪を次々とやぶって第1代表で登場の天理大、出身の選手が独立リーグなどを経て続々とプロ入りしている環太平洋大、同じく北海道からプロ野球に多くの選手を送り出す道都大など強豪がひしめく。
来年のドラフト会議に向けても注目される選手がたくさんいます。それを見つけるのも楽しみの一つです。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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