気が早いけど、来年の新人王を予想してみる
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プロ野球
プロ野球の今年度の新人王争いは、セリーグは新人最多セーブ記録を更新したDeNAの山崎康晃投手が最有力、またパリーグは該当者なしとなると予想されている。まだ今年度の新人王も決定しない中で、来年度の新人王を予想してみたい。
ルーキーの新人王候補は?
セリーグルーキー
セリーグのルーキーで新人王を獲得しそうな選手を挙げてみる。やはり有力なのはドラフト会議で上位で指名された選手で、即戦力の投手という事になると思う。
それに該当するのは横浜DeNAの今永昇太投手、広島カープの岡田明丈投手、巨人の桜井俊貴投手、東京ヤクルトの原樹理投手、またドラフト2位まで入れると横浜DeNAの熊原健人投手、中日の佐藤優投手、広島の横山弘樹投手の7人が挙げられる。横浜DeNAの今永昇太投手は肩の故障をしていたが、先日の東都リーグ1部2部入れ替え戦で先発し、9回3安打12奪三振完封という投球を見ればその不安はもうなくなった。ここに挙げた7人は実力も高く故障もない、しかもセリーグは投手陣が整っているチームは無く、どの選手も登板する機会に恵まれるとみられる。
その中で、新人王を獲るためにはやはり先発投手が勝利数を挙げられるため有利となる。この7人で熊原健人投手はリリーフとして投げる可能性も高いとみられるが、7人とも先発としてローテーションに入ってくる可能性もある。
これ以外の即戦力先発投手に関しては、阪神のドラフト3位・竹安大知投手、巨人のドラフト7位・中川晧太投手くらいだが、竹安投手は故障から完全には治っておらず、将来性を見込まれての指名だったことから、上位7人と巨人の中川投手の8人がルーキーでは有力という事になりそうだ。
セリーグ2年目以降
2年目以降の選手は評価が非常に難しいが、1軍での登板が30イニング未満でファームでの結果で可能性がありそうな選手は、
投手:横山雄哉(阪神)、石崎剛(阪神)、薮田和樹(広島)、塹江敦哉(広島)、野村亮介(中日)、浜田智博(中日)、飯塚悟史(DeNA)、竹下真吾(ヤクルト)、風張蓮(ヤクルト)
野手:岡本(巨人)、植田(阪神)、友永(中日)、山下(DeNA)、原(ヤクルト)
が挙げられそうだ。投手は今年成績を残せなかったドラフト上位指名選手を中心に上げたが、野村投手や竹下投手は厳しい評価を受けており、もう少し時間かかるかもしれない。先発では横山投手、風張選手などが一皮むければ10勝を挙げてくる力はある。また高校卒選手では広島の塹江選手とDeNAの飯塚選手が評価が高い。
3年目以降の選手ではセリーグの選手は投手も野手もファームで上位に入る成績を残せていない。
セリーグ新人王予想
このことから、セリーグはルーキーの即戦力先発投手が新人王を獲得する可能性が高いと考えられ、その中で最有力なのは今永昇太投手、桜井俊貴投手、原樹理投手と予想する。
パリーグルーキー
同じようにパリーグのルーキーで、即戦力先発のドラフト2位までの投手は、多和田真三郎(西武)、加藤貴之(日本ハム)、関谷亮太(ロッテ)、川越誠司(西武)、近藤大亮(オリックス)の5人が挙げられる。日本ハム1位の上原投手はリリーフとしている。
ドラフト5位で即戦力先発は、
石橋良太(楽天)、野田昇吾(西武)、吉田侑樹(日本ハム)の3人が挙げられ、パリーグのルーキーの新人王は8人が有力とみられる。
2年目以降
2年目で、先発投手タイプで新人王の資格があるのは、
投手:安楽智大、小野郁(楽天)、佐野皓大(オリックス)、石川直也(日本ハム)、加藤正志(楽天)
また野手では、
宗佑磨(オリックス) 、古澤勝吾(ソフトバンク)
くらい。即戦力投手は少ない印象で、高校卒の投手・野手の2年目のブレークに注目される。
3年目以降では西武の誠投手、日本ハムの高梨投手がファームで2ケタ勝利を記録し、ソフトバンクの上林選手がウエスタンリーグの首位打者で1軍でもホームランを放つなど力を少し見せている。しかしソフトバンクはレギュラー陣のレベルが高いため、試合に出場することはまだ難しい。
パリーグ新人王予想
投手では多和田投手、石橋投手、近藤大投手、加藤投手、誠投手、高梨投手が、野手では宗選手が候補となり、最有力は多和田投手、石橋投手、近藤投手と予想する。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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