夢をかなえるという事
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その他
ドラフト会議が終わり、プロに進む夢をかなえた選手がいる。それ以前に既に大学進学や社会人への内定をもらっていたり、受験への取り組みをスタートしている選手もいる。進路について納得している人もいれば、なぜ希望の進路に進めなかったのか納得できないこともある。
理屈ではない選考
中学生から高校生へ、高校生から大学生へ進むことをクラスアップすると考えると、上に行けばいくにつれ、選考基準が分からなくなってくる。受験は面接などもあるが基本的には内申点やテストの得点で決まる事が多い。しかし、例えば就活は、試験があるのは本当にわずかで面接などで選ばれるかどうかがきまる。
ドラフト会議も同じ。今年のドラフト会議でもドラフト上位選手が必ずしもドラフト下位指名選手や指名されなかった選手より優れている、評価が高かった選手かというとそうではない。基本的にはスカウトの目でランク付けがされていくものの、いろいろな要素により指名選手が決まってくる。
指名漏れになった選手、または思ったよりも下位での指名になった選手など、いろいろと不満はあるだろう。しかし、これはあくまで能力や素質の順番ということではない。ドラフト会議の指名結果を見て、上位の選手の方が優秀と見るのもある程度はその通りだが、その思い込みは持たない方がよいかもしれない。
あいまいな中で評価されるには
ではこのあいまい中で、評価されるにはどうすればよいか。
1つは閉じこもらないこと。やはり評価というものは他人がするものです。他人に対してオープンでなければ、素質や能力が高くても敬遠されてしまったり、それが伝わらなかったりという事もある。多くの人に頼って頼られて繋がりを持つことは野球選手だけでなく、多くの人に重要な事かもしれない。
2つめは続ける事。多くの人に接すると、批判もあったり良くないことを言われることだってある。またドラフト会議や面接の場面で、自信を無くしてしまう事もある。でも自分がなりたいものに向かうなら、それに対する努力は続けていないとそこでその夢は終わってしまう。落ち込むことがあっても、人から楽な道を進められても続けた人が、なりたいものになっているのは間違いない。これは必須条件といえるだろう。
3つめは全力でやること。野球選手を見ていても、全力でやっていない選手というのはすぐにわかってしまう。多くの選手が全力でやっているのだから。野球選手だけでなく他のスポーツ選手でも、仕事をしているビジネスマンでも同じ。なのでこれも絶対に必要だろう。
このような事を実践しても、結局プロ野球選手になれない選手の方が多いかもしれない。でもその可能性が少しでも高まるのならと思います。
世界では一つのことを続けたくても続けられない人々、全力でやりたくてもできない人々がたくさんいます。1つのことを一生懸命、全力で、努力し続けられる環境にいることを幸せに思い、ぜひ夢をかなえてください!
(記事:Professional-view Baseball 編集部 柄井)
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