*

2015ドラフトを振り返る

公開日: : プロ野球

2015年のドラフト会議が終わりました。当サイトで取り上げた選手も指名をされていますが、まずは今年のドラフト会議の傾向について分析をしてみます。

追い続けてきた投手の指名と急成長した投手の指名

ドラフト1位指名では、県岐阜商の高橋純平投手に3球団が、仙台育英の平沢大河選手に2球団が、明治大学の高山俊選手に2球団が指名重複しました。また、横浜DeNA、オリックス、西武、広島、巨人の5球団が単独1位指名での交渉権獲得となりました。

指名重複球団や重複した選手の人数などは例年並みという所で、多くもなく少なくもない印象です。ただし今年は、同じポジションの選手でどちらを選択するかではなく、別のポジションの選手でどちらの補強ポイントを優先するかという事が優先され、補強ポイントを徹底的に指名した球団もありました。

また選手の見かたについても分かれていました。横浜DeNAや西武は共に課題として挙げていたポイントの選手を指名しましたが、今永昇太選手、多和田真三郎投手を高校、または大学時代から注目していた選手で、今年は故障もあり調子を落としていましたが、1位指名をしました。

逆に広島や巨人は今年1年間で急成長した選手を指名しています。岡田投手が高校や大学でも3年生の春まではあまり実績が無かった選手ですが、昨年秋に少し注目され始めると今年は最速153キロを記録する選手に急成長し、リーグを代表する投手となりました。巨人も桜井俊貴投手は1年生の頃から活躍をしていましたが、ドラフト上位での評価が出てきたのは秋から、しかも10月に入ってから1位の声が挙がってきたように見られます。

当然、その試合だけで判断をしていないと思いますが、その試合での投球が単独での1位指名を決めた最大の理由となったことは推測できます。巨人は2013年のドラフト会議でも社会人で急成長を見せた石川歩投手を1位指名しました。抽選となり千葉ロッテが獲得した石川投手は2014年に10勝を挙げ新人王に輝くと、今年は12勝を挙げる投手となり、その評価は正しかったという事になります。巨人は今後も急成長した選手を指名していくのかもしれません。

 

各チームの指名の傾向

野手の指名を公表していたのは、東北楽天の平沢大河選手、オリックスの吉田正尚選手、東京ヤクルトの高山俊選手だった。そこに千葉ロッテが平沢大河選手を、阪神が高山俊選手を指名し結果的に野手は5球団が指名をしました。

抽選で外した東京ヤクルトは即戦力投手の指名に切り替えて東洋大の原樹里投手を指名、同じく抽選を外した東北楽天は、関東第一のオコエ瑠偉選手を指名、野手の指名にこだわった形となりました。東北楽天は2位の吉持選手、3位の茂木選手、4位の堀内選手と7人中6人が野手の指名と徹底した野手の補強となりました。

またセリーグ1位の東京ヤクルト、パリーグ1位の福岡ソフトバンクは高校生を中心に指名、ソフトバンクは6人の指名すべてが高校生と徹底していました。2軍、3軍の育成環境を整え、そこから選手が出てくる流れができており、育成に自信を持った指名を行いました。また東京ヤクルトは山田哲人選手や川端慎吾選手、畠山選手や雄平選手なども高校生を指名して育てた選手が中心となって活躍し、育成の大切さを知っての指名となったとみられます。

下位球団の横浜や東北楽天、中日などは基本的に即戦力中心となっています。これは毎年の傾向です。ただしオリックスは高校生で特に日本代表でプレーしたような選手を指名することがここ数年続いており、今年もその傾向が見られました。

今後、今年のドラフト会議の指名について分析をしていきます。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

 

関連記事

FA移籍について、石毛宏典氏に聞く

今年はFAの移籍の話題が比較的目立った。埼玉西武のエースだった岸孝之投手が東北楽天に移籍、オリックス

記事を読む

器用な選手じゃないから続けられた野球人生、石井一久投手、里崎智也選手の引退

 昨日、埼玉西武で昨年まで22年間プレーをした石井一久投手の引退セレモニーが行われた。石井投手は千葉

記事を読む

プロ野球のチーム構成を考える

 1月末、いよいよキャンプインをする。プロ野球球団は大体この時点でチーム編成を終え、監督や首脳陣は今

記事を読む

自民党へ逆提言、16球団に増やす為にこれが必要!

 自由民主党の「日本再生ビジョン」に、プロ野球の球団数を、静岡、北信越、四国、沖縄などプロ野球の無い

記事を読む

石毛宏典氏、日野茂氏が見る今年のドラフト候補

ドラフト会議が今月22日に迫ってきた。今年のドラフト候補について、元オリックス監督の石毛宏典氏、元西

記事を読む

横浜DeNAの金城龍彦選手、スターへの道

横浜DeNAの金城龍彦選手がサヨナラ打を放った!これでチームタイ記録となる8度目のサヨナラ安打となっ

記事を読む

野球キャンプイン

プロ野球の秋季キャンプはなぜ地獄なのか

プロ野球は既に秋季キャンプが始まっている。長いシーズンの戦いを終えたプロ野球選手が、「地獄」と称され

記事を読む

なぜ新人投手がいきなり活躍できるのか?BIGデータとの関係

4月24日のプロ野球では、広島の大瀬良大地投手と阪神の岩崎優投手がそれぞれ2勝目を挙げた。セリーグで

記事を読む

石毛宏典氏が2016年シーズンを振り返る:パリーグ編

2016年のシーズンについて、元西武ライオンズの石毛宏典氏に振り返ってもらった。今日はパリーグ編。

記事を読む

松坂大輔が帰ってくる!その1

 日本の野球に松坂大輔が帰ってくる。松坂大輔投手の活躍を振り返る。 高校2年から急成長  松坂大

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

盗塁:バッテリーとランナーの3.3秒の攻防

盗塁は、日本の野球に置いて、チャンスを広げ、得点を挙げるために重視され

→もっと見る

PAGE TOP ↑