*

高校野球は変わるのか?

公開日: : 高校野球

 高校野球の熱戦が各地で繰り広げられている。その中で、いくつかのチーム名が連なる連合チームや、他の部活や野球経験者を呼んで大会に参加するチームの話題も目立つ。高校野球は変わり目を迎えている。

2015年の高校野球

 2015年度の高校野球部員数が発表されている。当サイトでは高校野球部員数を追いかけているが、昨年は初の17万人越えとなった。高校球児が増加し初の17万人越え、その背景は? 

 しかし、今年は168,000人台に減少、部活継続率は89.7%と過去最高を記録し、各高校の努力もあって途中で辞める部員は少なくなっているようだ。しかし、1年生部員数が昨年よりも2600人ほど減少し、これが影響して昨年より2000人ほど部員数が減った。

 また野球部を持つ加盟校数も10年連続で減少となり、4021校となっている。

 部員数の足りないチームも増えているようで、連合チームや助っ人を呼んで大会に参加している。

 

大きなマイナスは無いものの

 現在の日本の野球界は、プロ野球選手も他のスポーツより高額な収入を得られ、各球団とも高い人気を維持している。メジャーリーグへの移籍もしやすくなり、大学や社会人チームも野球に力を入れるチームが大幅に減ったという事はない。侍ジャパンの活動も本格化している。

 また高校野球の人気も高く、地方大会は観客が満員となる所もあり、NHKだって変わらず夏の長い期間を高校野球中継に充てる。

 しかし、日本は少子化が進んでいる。部活や活動の多様化という事もあるが、人数がそろわないと試合をすることができない団体競技は、部員をそろえることが難しくなっていると思われる。

 

高校野球は大きく変わるか

 野球は練習が厳しいとか、根性論が強いといった印象もあるものの、練習が厳しいのは他の部活だって同じ。根性論は今は通用しない事は指導者も理解し、指導方法を変えてきている。

 少年野球の組織はしっかりとし始めているし、野球を教える人、また親の熱意は変わらない。それを見ていると高校野球も含めて野球が大きく変わる事はないと思える。ただし、練習や試合の機会を求めて名門チームに選手が集まっていく流れはますます大きくなりそうだ。また、多くの選手を競争させてという方針から、少ない選手を育ててという流れも増えていくだろう。

 今年は愛知県の189校が最多となる。神奈川県は186校となった。参加校や部員数の数字を見ると寂しさや不安を感じる事もあるが、それほど大きく変わらない期間が続くとみられる。ただし、減少は止めなければいつの日か突然ガクンといくかもしれない。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

関連記事

高校野球のベスト8と地域の差

 今年の夏の高校野球選手権、北信越地区や東北地区の活躍が目立った。しかしベスト8には実力のある東海、

記事を読む

意外性を見せたセンバツ出場校の選考

センバツ高校野球大会の出場32校が発表された。選出には意外と感じられる部分も見られた。 意外な選考

記事を読む

高校野球は練習方法を変えれば、まだまだ上手くなる(2)

ある高校の練習の指導に訪れた日野茂氏は、その練習方法とある出来事を経験して「高校野球は練習方法を工夫

記事を読む

来年の野球はどうなる? その1:高校野球

 今年もあと1週間となりました。来年の野球界の動きや予想などをしてみます。 2015年の高校野

記事を読む

高校野球、エラーで負けてしまった選手たちへのメッセージ

 夏の高校野球大会、甲子園では49校による48試合が行われ、そのうちサヨナラで試合が終わったのは5試

記事を読む

高校球児が増加し初の17万人越え、その背景は?

 高校野球連盟は2014年5月末現在の部員数を発表し、昨年より3224人多い170,312人となった

記事を読む

頑張れ、野球塾出身の4番!そして全国の高校野球3年生へ

 ゼロベースボールアカデミーで、元プロ野球選手の始動を受けた選手たちが、高校野球の最後の1年を戦って

記事を読む

石毛宏典氏の高校野球への提言

8月が終わり、高校野球は新チームの戦いが始まっている。この夏も各地で、甲子園で多くの選手がプレーした

記事を読む

横浜高校の渡辺監督が勇退、約半世紀の監督人生

 横浜高校の渡辺監督が今年限りで勇退するという報道がされた。70歳、昨年、同校の小倉部長が勇退したが

記事を読む

夏の高校野球出場校の宿舎マップを作ってみた

 夏の高校野球甲子園大会は明日から始まります。甲子園出場校の宿舎は毎年公表されています。そのマップを

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
no image
桐生第一・蓼原慎仁投手が甲子園のマウンドに

ゼロベースボールアカデミーで、小学校3年から6年間、野球の練

浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

→もっと見る

PAGE TOP ↑