日本の野球は、東京五輪で繋がっていく
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侍ジャパン
先日、侍ジャパンの大学代表チームと、U18(高校生)代表チームの壮行試合が発表された。今年は大学生はユニバーシアードが、高校生はU18ワールドカップが日本で開催されるという事もあり、特に優勝を期待される年で盛り上がりを見せるが、やはり2020TOKYOへの道がある。
甲子園で開催
大学代表と高校代表の壮行試合は、8月26日の18時から甲子園球場で開催される。U18W杯が甲子園などで開催されることもあり、また日本の野球の聖地という事からも、この夢の対決に絶好の場所だといえる。
大学生にとっても甲子園はあこがれの場所だったはずで、高校時代に出場できなかった選手にとっては本当にうれしいだろう。
日本ではプロとアマチュアは長年、深い溝があり、今でもプロ野球選手と学生選手が自由に野球を教えたりすることが制限されたりしている。ただし、高校生と大学生については特に溝というものは無かった。それでも、この対戦が実現しなかったのは、体力の差や技術の差のほかに、金属バットか木製バットかという事もあった。
しかし、近年は世界の大会が木製バットで行われることになり、U18W杯も木製バットで行われる。またアマチュア野球においては、捕手への接触プレーへの制限などがあり、体力の差や体格差で高校生が危ないというようなことも少なくなったと思う。
投手は昔から、高校卒ですぐにプロ野球で10勝するような投手がおり、大学生にも通用すると思う。野手は清原和博選手のような怪物でなければ、1年目から活躍できる選手はまだ少ないが、速い球を打ったり守ったりという練習はできるようになっている。良い試合を期待したい。
2020TOKYOへ
今回の壮行試合を開催する理由として入っていたのは、2020年東京オリンピックの正式種目採用に向けて、というものがあった。野球・ソフトボールの協会は一体となって、正式種目への採用に一歩一歩進んでいる。
この東京オリンピックを機会に、これまで実現しなかった事が、まだまだ起こるだろう。先日、アメリカのMLBでプレーする川崎宗則選手が、高校生との試合に出場していた。日本でもプロ野球と大学日本代表の壮行試合は行われていたが、最後に実現したいのは、高校生vsプロ野球だろうか。これまでもPL学園や横浜高校などがプロよりも強いと言われたこともあるが、これも一つの夢だろう。
選抜大会では、長嶋茂雄氏から始まり、プロ野球選手やタレントなどがキャッチボールをしていく、東京オリンピックに向けたプロモーションビデオが流されている。ここに、高校生、大学生、少年野球の選手が加わって、映像だけでなく実際にキャッチボールをすることが最終的な目標だろう。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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