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【センバツ注目選手】遊撃手編~その1~ 仙台育英・平沢大河選手を元プロスカウトが評価する

公開日: : 高校野球

 今月21日に開幕するセンバツ高校野球大会が近づいてまいりました。3月13日には組み合わせ抽選会が行われ、いよいよ本番直前となります。

毎年注目される遊撃手のプレーですが、今年もプロが注目する遊撃手がいます。一人ずつ紹介してゆきたいと思います。今日は、仙台育英・平沢大河選手。

明治神宮大会決勝で2ランホームラン

 平沢大河選手は身長176cmの遊撃手で、大型遊撃手というわけではありません。しかし、がっしりとした下半身があり、打席ではインコースを振りぬくと、鋭く外野手まで到達する打球を見せます。

 昨年秋は公式戦や練習試合も含めて、50試合168打数で63安打、30打点、2本塁打、打率.375という成績を収めています。特にそのうち、2ベースヒットは11本、3ベースヒットは14本、盗塁も18記録しています。守備では失策13を記録しているようです。

 この平沢大河選手は、昨年の明治神宮大会決勝の浦和学院戦で、右中間の深いところにライナーで飛び込むホームランを放ち、プロのスカウトからも高い評価を受けており、センバツでは最も注目される選手として名前が挙げられています。

 

打撃

 この平沢大河選手について、元西武のスカウト・日野茂氏に映像を見て評価してもらいました。

使った映像は以下のものです。

 youtube 2014/11/15 平沢大河 (仙台育英高校) 強烈なライト前タイムリー安打 2年秋 2015年ドラフト候補  katsutaro01様

 

youtube 140607 仙台育英・平沢大河(2年)のバッティング kikuhatokogawa様

 

 日野氏は打撃について、バットの出が良く、一目でドラフト候補として注目される所があるとわかる、と高い評価を示した。ホームランこそ少ないものの、打撃についてはかなり高い評価ができる選手のようです。

 ここで日野氏の目つきが変わり、何度も何度も繰り返して確認しました。すると、「インコースの方がバットが出づらい可能性がある。」という点を指摘されました。右の脇が空くときがあるとのことです。ただしそれも時折という事で、これが弱点になっているかはわからない、とのことでした。

 明治神宮大会でも、天理、九州学院、浦和学院という高校野球を代表するチームのエースと対戦し、インコースを強く引っ張る打撃が注目されましたが、もう少し球速のある選手のインコースに、どれだけのバッティングができるかという事のようです。

 秋から冬にかけてさらに一回り成長しているとの話も聞く平沢選手、センバツではどんなバッティングを見せるでしょうか。

 

守備

 続いて守備です。守備については以前よりこのサイトで書いているように、守備については1試合に何度も機会があるわけでもなく、また投手、打者などを見る中で、守備についている選手を見続けるのは非常に難しい事です。したがって守備を評価できる映像というのは、Youtubeにもほとんどありません。

 ですので、今回は評価できる所までは至りませんが、仙台育英高校のシートノックの模様の映像がありましたので、これを見て感想を伺いました。

Youtube 仙台育英 シートノック 141117  kenanasq様

 

 感想としては「動きはいい選手」という評価です。明治神宮大会ではほかにもファインプレーを見せたり、送球がややそれたりといった面も見せました。秋に50試合で失策13というものが、どんなプレーだったのかなど守備に関しては、やはり長い間見ていないと評価できません。

 

 プロ野球のスカウトは、打てる遊撃手というのは常に欲しいランクで上位になります。しかし、プロに入ってから実際にショートを守り続け、打撃も見せるという選手は少なく、打撃を生かすために他のポジションに移ったりという事もあります。

 平沢選手の守備が、プロでも長い間ショートを守っていける守備なのかどうか、センバツで評価してみたいと思います。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

 

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