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プロ野球のチーム構成を考える

公開日: : プロ野球

 1月末、いよいよキャンプインをする。プロ野球球団は大体この時点でチーム編成を終え、監督や首脳陣は今年の戦い方や戦力のイメージを作り上げている。まずは全体のイメージから。(12球団の戦力分析は今後行ってまいります。)

補強のポイント

 プロ野球チームにとって戦力の補強ができるのは3つ、ドラフト会議、FA・トレード、外国人選手の獲得。さらに若手選手の育成による上乗せもポイントとなる。

 ドラフト会議では基本的に12球団が必要な戦力を獲得し、ドラフト制度によって基本的に戦力に偏りが少ないようになる。ただし、全員が現有戦力を上回ってプラスとなるのは難しい。

 FAでは外国人出場枠に関係なく、実績のある選手を獲得できる。したがって戦力として計算できる。トレードでは戦力として考えていた選手を放出するリスクもあるため、チームのバランスを取るものだと考える。ただし相手チームの事情などにより、チームの中心で活躍できるような選手を獲得出来る事もある。

 外国人選手は、海外での実績はあるものの、リーグのレベルによって成績がまちまちの場合があり、また外国人選手のモチベーションやタイプによってもこれまでの実績分の結果を残せないケースもある。確実性としては、FAで獲得した日本人選手 > 外国人選手 で、ドラフト会議の上位指名クラスと考えても良いかもしれない。

 

マイナスポイント

 チーム力は補強によるプラスもあれば、マイナスポイントもある。FA等による他チームへの移籍、引退、故障・不調、トレードによるマイナスなどがある。戦力外については戦力構想に入っていない選手という事で、マイナスとは考えない。

 他チームの移籍ではFAや外国人選手の移籍などが挙げられる。基本的にチームの中心を担っており、戦力として考えられた選手がぬける事で、チームにとっては大きなマイナスとなる。引退も同様で、ある程度チームの中心となっている選手が引退することはマイナスポイントとなる。

 そしてもっとも不確実で予測できないのが、選手の故障や不調という事になり、これをリスクと捉えて代わりの選手を準備したりと選手層を厚くする。

 

チーム全体の構成

 基本的に野球の試合は9人でプレーをしますが、投手の分業や代走や代打などの要因も含めて1試合で投手3~5人、野手12人の15人前後が必要でしょうか。そして先発投手は5人から6人、リリーフの投手も一人が多くて60試合から70試合程度を投げるとすると、倍の人数は必要で、6から10人は必要となります。野手も各ポジションで最低二人として16人、投手と合わせて多くて最低でも32人程で1年間は戦えるかもしれません。

 ただし、故障や不調のリスクもあり、将来の育成なども考えるとその倍程度の64人程度は必要となります。選手保有枠は70人ですので、残り6人くらいは余裕を見てという事になります。

 この構成では投手32人、野手32人ですが、たとえば先発投手で実績のある選手が多かったりすると、リリーフの数を減らすことができ、野手の人数を増やしたり、逆にチームの主軸や重要なポジションが固定されていると、その部分の控え選手を減らして投手の層を増やしたりすることも考えられます。

 この選手の構成を見ると、チームの首脳陣やフロントが、どの選手を中心にしているのか、どんなチームスタイルで戦おうとしているのかがわかります。ただし、1年で戦力は大幅に変わることは難しく、新監督の場合には2,3年後にようやくイメージと合ってくるのかもしれません。

 

 今後、12球団のチーム構成などを見てゆきたいと思います。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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