*

松坂大輔が帰ってくる!その1

公開日: : プロ野球

 日本の野球に松坂大輔が帰ってくる。松坂大輔投手の活躍を振り返る。

高校2年から急成長

 松坂大輔投手は身長は180cm前後(現在は183cmと紹介されれているが、高校時は178cm前後で紹介されていた)で、例えば田中将大投手(185cm前後)や大谷翔平投手(193cm)のように体格に恵まれているわけではなく、しかも中学時や高校1年生から大活躍を見せて注目されていたわけではない。

 それでも2年生の時にはエースとなり1997年の夏の神奈川大会を戦った。しかし横浜商戦でサヨナラ暴投で敗れ3年生達の涙を目の当たりにし、これがきっかけとなって怪物へと成長していく。この敗戦を最後に秋の新チームから翌年の国体まで44連勝を続け、高校生で負けることは無かった。

 

伝説の1年

 秋の明治神宮大会は3試合をすべて投げ抜き、決勝では150キロを記録していた新垣渚との対戦となったが、これも制して優勝を飾る。

 1998年春、センバツ大会では村田修一選手(現巨人)の東福岡や夏に伝説の試合を繰り広げるPL学園、そして決勝では久保康友投手の関大一を4安打完封し、全国制覇を成し遂げる。

 春の神奈川大会、夏の神奈川大会予選を勝ち抜くと、夏の甲子園大会でも1回戦でノーヒットノーランを記録した鹿児島実の杉内俊哉投手と投げ合い勝利、その後星稜を倒して迎えたPL学園戦、伝説の延長17回の死闘を演じ250球を一人で投げぬいた。

 迎えた準決勝は明徳義塾戦、のちにプロ入りする寺本四郎投手のいる優勝候補だったが、前日250球を投げた松坂投手の姿が先発のマウンドになく、チームも8回表まで0-6と敗色濃厚となった。しかし8回の裏、横浜高校は脅威の追い上げで4点を奪い4-6とすると、9回表のマウンドにはテーピングを自ら外した松坂大輔投手が上がる。

 これでチームも球場も盛り上がり9回裏に3点を奪って6-7の奇跡の大逆転を見せた。

 そして伝説はこれだけで終わらない。決勝は京都成章だったが、松坂大輔投手はノーヒットノーランで優勝を飾った。

 第80回の夏の甲子園大会は、松坂の大会と呼ばれる。

 

横浜高校のチームメイト

 甲子園で150キロを記録した松坂投手は、国体でも手を緩めずに153キロを記録しこれも優勝、44連勝を達成した。

 横浜高校のチームメイトは、ベイスターズで活躍を見せる小池正晃選手、西武、横浜で活躍する後藤武敏選手、中日に入団する小山良男捕手などがいた。チームメイトに恵まれたともいえるが、松坂大輔という怪物がチームメイトを成長させたのかもしれない。

 そして同学年のライバルには、これまで上げた選手のほかに、和田毅、森本稀哲、藤川球児、古木克明、木佐貫洋、長田秀一郎、館山昌平、久保裕也といったプロ野球で活躍を見せる選手が続々と誕生した。彼らもまた怪物を追って社会人、大学などで成長している。

つづく

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

関連記事

東北楽天の快進撃と千葉ロッテの低迷を分析する

2017年のパリーグは、5月10日終了時で東北楽天が貯金12をもって首位を走る。逆に千葉ロッテはチー

記事を読む

石毛宏典氏が2016年シーズンを振り返る:パリーグ編

2016年のシーズンについて、元西武ライオンズの石毛宏典氏に振り返ってもらった。今日はパリーグ編。

記事を読む

2015年のドラフト会議はどうなるのか?

 2015年プロ野球ドラフト会議が10月22日に開催されることが決定した。昨年は早稲田大の有原航平投

記事を読む

【ドラフト会議特集10】ドラフト会議、各球団の抽選の勝率は?

 今年のドラフト会議でも1位指名で1人の選手に複数の球団が指名する可能性が高いとみられています。そこ

記事を読む

器用な選手じゃないから続けられた野球人生、石井一久投手、里崎智也選手の引退

 昨日、埼玉西武で昨年まで22年間プレーをした石井一久投手の引退セレモニーが行われた。石井投手は千葉

記事を読む

プロ野球開幕の緊張を味わいたい

プロ野球選手にとって、野球は楽しいのだろうか?率直に石毛宏典氏、日野茂氏に聞いてみた。すると・・・。

記事を読む

プロ野球と梅雨の季節

 梅雨の時期を迎えている。プロ野球は3月から10月までの長いシーズンを戦うが、最も自分のペースを乱し

記事を読む

吉田正尚選手、高山俊選手、ドラフト1位候補を石毛宏典、日野茂が斬る

前回に引き続き、今年のドラフト会議で1位指名に名前の挙がる選手を、石毛宏典氏、日野茂氏に斬ってもらい

記事を読む

小さな選手も大きな活躍ができる

高校野球では早稲田実の清宮幸太郎選手と、履正社の安田尚憲選手が活躍を見せ、早くも来年のドラフトの目玉

記事を読む

12球団ジュニアトーナメントとドラフト会議の指名

今年もNPBによる、12球団ジュニアトーナメント大会が、12月27日~29日に宮崎市で開催される。将

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
no image
桐生第一・蓼原慎仁投手が甲子園のマウンドに

ゼロベースボールアカデミーで、小学校3年から6年間、野球の練

浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

→もっと見る

PAGE TOP ↑