明治神宮大会、今年の野球シーズンの締めくくり
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アマチュア野球
明治神宮野球大会は、明治神宮と日本学生野球連盟が主催している野球大会で、1970年に明治神宮鎮座50年を記念して第1回大会が行われた。
第1回大会の2年前の1968年に明治維新100周年神宮野球大会として、高校、大学、そして社会人のチームが参加し、それが好評だった事から、1970年から大学の部の試合が行われ、1973年から高校の部の試合も行われるようになった。
高校と大学で違う大会の価値
明治神宮大会に参加する高校のチームと、大学のチームでは大会に対する価値が違うようにも見える。
高校生は秋季大会で地区大会を優勝したチームが出場するが、3年生は引退しており、1,2年生主体のチーム。しかも地区大会で優勝したチームはほぼ確実の翌年春のセンバツ大会に出場することから、センバツに向けての前哨戦というような話を聞いたりもする。
翌年の選抜に向けてチームの情報や戦力を晒すことを嫌がるチームもあると聞き、また高校野球連盟が主催でない事もそのあたりに影響をしているのかもしれない。
一方、大学生は秋季リーグ戦、そして各地区の代表決定戦を勝ち上がったチームが出場するが、4年生にとっては最後の大会となる。また大学生にとっては6月の全日本大学野球選手権と並ぶ全国の頂点を決める大会という認識をされており、気候は寒くなっているが高校生で言えば夏の甲子園大会のような、敗れればそこで大学野球がすべて終わるという大会でもある。
スカウトにとっては大切な大会
この大会が終わると、基本的に来年の春までは公式戦は行われず、シーズンオフとなる。そのため野球の関係者やファンにとっては、この大会で活躍したり注目された選手やチームが中心となり、来年の高校・大学の野球のシーンを予想する。
スカウトにとってもこの大会で活躍した選手は当然、来年注目する選手として1年間見ていくことになる。選手にとっては来年のスカウトの注目度を高める意味で大切な試合となる。
今年はどんな選手が活躍し、来年の中心選手になっていくのか。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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