高校野球の都道府県別出場校数と部員数
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高校野球
第96回高校野球大会は、甲子園で熱戦が繰り広げられている。今日は八頭高校が大阪桐蔭と対戦したが敗れた。大阪桐蔭は大阪府代表だが大阪府大会は180校が出場している。対する八頭高校は鳥取県の代表だが鳥取大会は24校の参加にとどまった。どれくらいの格差があるのかを調べてみる。
第96回選手権大会の都道府県大会参加高校数
下表の通りもっとも出場校の多かったのは190校の神奈川県で、1校当たりの甲子園出場確率は0.53%、もっとも少なかったのは24校の鳥取県で確率は4.17%と、1校当たりの出場確率は鳥取県のほうが神奈川県より約8倍高いということになる。
次に2013年度の高校野球部員数のデータを元に、各都道府県の1校当たりの部員数を見てみると、最も多いのは沖縄県で1校当たり約56人の部員がおり、最も少ないのは北海道の約33人だった。
都道府県 | 夏の大会参加校数 | 高校野球部員数(2013年度) | 1校当たりの甲子園出場確率 | 1校当たり部員数 |
北北海道 | 103 | 7,381 | 0.97% | 32.8 |
南北海道 | 122 | 0.82% | ||
青森 | 68 | 2,247 | 1.47% | 33.0 |
岩手 | 71 | 2,681 | 1.41% | 37.8 |
秋田 | 50 | 2,043 | 2.00% | 40.9 |
山形 | 49 | 1,973 | 2.04% | 40.3 |
宮城 | 74 | 2,811 | 1.35% | 38.0 |
福島 | 81 | 3,088 | 1.23% | 38.1 |
茨城 | 100 | 3,885 | 1.00% | 38.9 |
栃木 | 62 | 2,425 | 1.61% | 39.1 |
群馬 | 67 | 2,829 | 1.49% | 42.2 |
埼玉 | 156 | 7,327 | 0.64% | 47.0 |
千葉 | 170 | 7,851 | 0.59% | 46.2 |
東東京 | 137 | 10,972 | 0.73% | 41.4 |
西東京 | 128 | 0.78% | ||
神奈川 | 190 | 8,167 | 0.53% | 43.0 |
山梨 | 37 | 1,671 | 2.70% | 45.2 |
長野 | 87 | 3,613 | 1.15% | 41.5 |
新潟 | 88 | 3,190 | 1.14% | 36.3 |
富山 | 48 | 1,661 | 2.08% | 34.6 |
石川 | 49 | 2,145 | 2.04% | 43.8 |
福井 | 30 | 1,324 | 3.33% | 44.1 |
愛知 | 189 | 8,513 | 0.53% | 45.0 |
静岡 | 113 | 4,775 | 0.88% | 42.3 |
三重 | 62 | 2,699 | 1.61% | 43.5 |
岐阜 | 67 | 2,989 | 1.49% | 44.6 |
滋賀 | 52 | 2,532 | 1.92% | 48.7 |
京都 | 78 | 3,608 | 1.28% | 46.3 |
奈良 | 42 | 2,112 | 2.38% | 50.3 |
和歌山 | 39 | 1,576 | 2.56% | 40.4 |
大阪 | 180 | 8,715 | 0.56% | 48.4 |
兵庫 | 162 | 7,616 | 0.62% | 47.0 |
岡山 | 59 | 2,822 | 1.69% | 47.8 |
広島 | 93 | 4,082 | 1.08% | 43.9 |
鳥取 | 24 | 866 | 4.17% | 36.1 |
島根 | 39 | 1,510 | 2.56% | 38.7 |
山口 | 58 | 2,102 | 1.72% | 36.2 |
香川 | 40 | 1,640 | 2.50% | 41.0 |
愛媛 | 59 | 2,130 | 1.69% | 36.1 |
徳島 | 31 | 1,040 | 3.23% | 33.5 |
高知 | 31 | 1,106 | 3.23% | 35.7 |
福岡 | 135 | 6,970 | 0.74% | 51.6 |
佐賀 | 41 | 1,853 | 2.44% | 45.2 |
長崎 | 57 | 2,390 | 1.75% | 41.9 |
熊本 | 65 | 3,348 | 1.54% | 51.5 |
大分 | 47 | 2,225 | 2.13% | 47.3 |
宮崎 | 49 | 2,176 | 2.04% | 44.4 |
鹿児島 | 77 | 3,018 | 1.30% | 39.2 |
沖縄 | 61 | 3,391 | 1.64% | 55.6 |
合計 | 3917 | 167,088 |
ちなみに関東を見ると、埼玉県は1校当たりの甲子園出場確率は0.64%で、しかも1校当たりの部員数は47人と最も多い。レギュラーの18人に入る確率は50%以下で、しかも出場確率も低い。
逆に栃木県は1校当たりの甲子園出場確率が1.61%で1校当たりの部員数は約39人、50%に近い確率でレギュラーとなり甲子園出場の確立も1%以上となっている。
もちろん学校の野球環境もあるし、強豪校は部員が100人を超す高校もある。単純ではないものの、参考としていただければ。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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