プロ野球のコーチはこういうプレーを見逃さない!
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プレー解説
日野茂氏は中日ドラゴンズや西武ライオンズで内野手としてプレーし、その後、西武ライオンズや横浜ベイスターズで内野守備を中心にコーチを務め、2軍監督はヘッドコーチなどを務めた。埼玉県の野球塾・ゼロベースボールアカデミーでは内野守備を中心に小学生や中学生のプロのプレーを教えている。
その日野氏に、プロの選手のシートノックの映像を見てもらった。
映像の紹介
映像はYoutubeに挙げられている「巨人 内野守備練習 シートノック」というもの、テレビでは放映されないプロ野球のシートノックを撮っている貴重な映像です。
「巨人 内野守備練習 シートノック,Youtube、ミルキーランドさんの映像より」
プロのシートノックを日野氏に見てもらい、特にショートやセカンドのベースの入り方の解説をお願いしようと思っていたのだが、日野氏が「映像を止めて!」と手を挙げたのは、意外なプレーでした。 (映像は2分25秒、皆さんはどのプレーで映像が止められたかわかりますか?)
意外なプレーで
正解は1分21秒のプレーでした。背番号0・藤村選手がキャッチャーからの送球を捕球し、送球するプレーです。
このプレーで藤村選手は送球時にステップをしているのがわかります。ステップが入ると送球は0コンマ何秒遅れ、場合によってはランナーがセーフになる原因にもなります。
日野氏はこのプレーについて「捕球時に体が横を向いて捕球をしている」と指摘、「捕球を体の正面でやっていないからジャックルしたりして、ワンテンポ遅れる原因になる」と話しました。
たしかにこういう捕球態勢を高校野球、大学野球、プロ野球で見る場面があります。しかし野球塾ではこういうプレー対し、元プロ野球で内野手だった 清水宏悦校長、上田浩明コーチ、そして日野顧問の3人が、解説を交えて欠点を指摘します。
ノックされたボールの捕球でもなく、ベースへの入り方でもなく、ホームからの送球の捕球で指摘が入ったことは恐れ入りました。でもこういう所をキッチリと指摘される所が、やはりプロなんだと思いました。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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