高校野球の応援曲のルーツ~第1回:東京六大学~
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高校野球
高校野球のスタンドでの応援は、高校野球の花の一つである。この応援によってチームに勢いがつく。また野球部以外の応援部、チアリーダー部やブラスバンド部、その他の部が応援の練習をし、その高校の生徒、OB、家族、関係者、地元の方、そしてその高校以外に協力してくれる高校など多くの人を巻き込んで一体となる。
今回はその応援曲について紹介します。まずはその1回目、東京六大学由来の応援曲から。
応援曲のルーツ ~東京六大学~
日本の野球の始まりであり、アマチュア野球の歴史と言っても良い東京六大学由来のものが多い。
その中でも早稲田大学のコンバットマーチ、慶應義塾のダッシュケイオウが歴史もあり有名であり、一度は聞いたことのある曲だろう。
コンバットマーチ(Youtube映像より)
チャーチャーー、チャチャチャチャチャーー、 チャーチャーー、チャチャチャチャチャーー
オー、オー
○○倒せ、オー
ダッシュケイオウ(Youtubeより)
○○倒ーせ、○○倒ーせ、○○倒ーせー
かっとばせよ、かっとばせよ、
勝つぞ、勝つぞ○○
この2大学はその他にも多くの応援曲を生み出しており、それらを1つのセットとして試合に使っている高校も多い。また高校によっては、コンバットマーチからのダッシュケイオウといったものも見られる。
その他にも各大学には名物の応援曲がある。
明治大は「狙いうち」を最初に導入したとされ、今では多くの高校や、明治大出身の星野氏の影響か中日のチャンステーマとしてもつかわれている。
狙いうち(Youtubeより)
打てよ打てよホームラン、打てよ打てよホームラン
打てよ打てよホームラン、お前が打たなきゃ誰が打つ!
立教大の「セントポールマーチ」も聞けばわかると思うが、少しアレンジされ、阪神のチャンステーマとなっている。
法政大の「チャンス法政」も高校野球の応援で良く聞かれる。チャンス法政への導入部からそれ以降の応援と流れていくパターンがあり、一連の流れで応援できる。
チャンス法政(Youtubeより)
最後の東京大学だが、鉄腕アトムをアレンジ?した「ビクトリーマーチ」が高校野球で聞かれる。
東京六大学由来の応援は、あまりにも多くの高校で使われているため、最近は応援の独自性を追求する高校もある。
しかし、これらの応援を聞くと安心する感じもする。
第2回は高校独自から広まった曲、第3回は流行の曲、を紹介します。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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