少年野球の練習と工夫した練習
ZEROベースボールアカデミーでは、小学生、中学生の選手を中心に、元プロ野球選手が指導をしています。その練習はマンネリ化をしないように、毎週のように違ったメニューで行われています。今日はそれをご紹介します。
ミットを板に変えて捕球
キャッチボールが終わった後、いつも内野守備の時間なのに、コーチからはミットを置いてくるように言われます。そして、「これを着けろ~」と言われて持ってこられたのが、上の写真のような「板」でした。
写真のように手にはめると、捕球面は下のようになります。
これで2人で向き合い、ゴロの捕球練習を行います。しかし少年野球選手たちは上手に両手を使って捕球します。たいしたものです。
そして少し練習した後、上田浩明コーチが見本プレーを見せます。
ゴロが来るかなり前から板ミットを体の前に出して、準備をしています。そして、板にゴロの球が当たるタイミングで足を軽快に動かして捕球をしています。
板ミットを使う練習の意味は、捕球のための準備をする事、そして捕球時に足を使う事を理解するための練習でした。
その他にも、選手のプレーを見ていると、面の角度を工夫していたり、両手で大切に補給をしていたりと、様々な効果がありそうです。
外野守備の練習
また別の日、いつもは守備練習は内野が中心となりますが、外野守備の練習をすると説明がありました。
場所を2つに分けて、清水宏悦校長の方は、ゴロを補給してバックホームの練習、上田コーチの方は、後ろに下がりながらの切り返しの練習です。
内野手の守備練習は、守備範囲は外野手ほど広くなく、スローイングもコンパクトに素早く投げる事が必要です。
しかし外野手は違います。
ライナーやフライを追いながら広い範囲を走る必要があり、またスローイングもバックホームとなると、体を目いっぱい使って投げる必要があります。
慣れない動きに選手たちは難しそうでした。特に体を大きく使ってのスローイングができていなかったり、打球を見ながら長い距離を走るのが苦手だったり、そして走る際にミットを持て余してバランスをくずしたり。やってみると、またいろいろな面や課題が見えてきます。
このようにいろいろな練習を行う事で、自分の課題が見つかったりします。その発見でプレーが格段に良くなったりすることもあります。
工夫された練習には、非常に大きな意味があるのです。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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