プロが使う、青いピッチングマシン
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少年野球から高校、大学、社会人、そしてプロ野球まで、多くの野球選手を支えているものに、ピッチングマシーンがあります。打撃練習には欠かせない存在なのではないでしょうか。今回はピッチングマシンについて紹介します。
この間、野球塾のZEROベースボールアカデミーで日野さんのお話を聞いていたとき、ピッチングマシンのメンテナンスに来ていた吉田さんにお会いしました。
吉田加工所のピッチングマシンといえば、多くのプロ球団が採用しているマシンなのですが、まずはピッチングマシーンの種類を紹介します。
ピッチングマシンの種類
ピッチングマシンには大きく3つのタイプがあります。一つはアーム式、ばねの力で鉄の腕を投手のように振りぬくもので、昔からあるものです。
もう一つはローター式、2つの回転するローターにボールが挟まれて飛び出してくるものです。左右の回転を変えたりすることで、球に変化を加えたりすることができます。
そして最後は圧縮したエアで打つ方式でトップガン方式等といわれています。最も新しいタイプのもので、テレビ番組の企画でも使われるように160キロ以上の球速を出すこともできます。
特徴
プロ野球ではアーム式のものが主に使われており、腕で投げおろすため角度のある球を投げることができます。ただし、球バネの力やバランスの調整など、職人のメンテナンスが必要なマシンでもあります。
ローター式は球速や変化球などを設定して投げることができるのですが、ボールが挟まれて放たれるため、ボールの消耗が激しいという点もあるようです。
エアで打つ形のものは、球速は申し分なく、バネやローターなどもないのでメンテナンスはそれほど必要無いのですが、最初に使うときに、空気を圧縮するため少し時間がかかるようです。
CMデビュー
メンテナンスに来ていた吉田さんから、「うちのマシンがテレビCMデビューをした」と聞きました。
「ピッチングマシンのテレビCMなんてすごいですね」と聞くと、
「缶コーヒーのCM」とのことでした・・・。
そうです、横浜DeNAベイスターズで用具管理をしている入来祐作氏が出演して話題となったCMで、そこでたびたび出てくるのが、「青いピッチングマシン」、吉田加工所のものだそうです。
ちなみに吉田加工所のマシンは国内で古くから使われており、野球関係者は「青いマシン」というと吉田加工所のものとわかるのだそうです。
野球の歴史を影から作り、そして野球の歴史とともにピッチングマシンの歴史もあります。< br />
そしてここにもまた、野球人の思いがこもっているのです。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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