元プロ野球選手談話、「ロッカールームの歴史」
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プロ野球
野球塾のZEROベースボールアカデミーには、日野茂顧問、清水宏悦校長(元大洋、西武)、上田浩明コーチ(元西武)が少年野球戦を教えるために集まります。その練習前に、プロ野球時代のお話を伺いました。
明治神宮球場のロッカールーム
球場のロッカールームの話になりました。
今はマツダスタジアム、東京ドームや福岡ドームといった新しい球場はもちろん、横浜スタジアムも2012年ごろからクラブハウスを大改修し、非常にきれいなものになっています。
しかし、清水校長や上田コーチが現役でプレーしていた時の球場は、ロッカールームがひどかったようです。
たとえば明治神宮球場は1926年に開場した球場で歴史も古く、もともと東京六大学など学生野球を行うための球場でした。
そして、そのロッカールームはもともとは少し高くなった所に「畳があるだけ」でした。そして学生側とプロ側にそれぞれ同じ畳のスペースが用意されていたようです。さすが学生野球中心だけありますね。
もっとすごいロッカールーム
それ以上にすごかったというのが、「日生球場」だったようです。日生球場は近鉄が本拠地としていた球場で、数多くの歴史に残るプロ野球選手がプレーしていました。
そしてその球場のロッカールームは、なんと「廊下」だったようです。
「みんな廊下で着替えをしてたよ」と清水校長は話します。
その時代から比べれば、今はきれいで広いロッカールームがあり、充実した設備、環境となりました。ロッカールームの移り変わりも、プロ野球の歴史の一つといえるでしょう。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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