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野球選手、野手の評価が難しい理由

公開日: : スカウト活動

以前、選抜高校野球大会に出場する田島大樹選手を元スカウトの日野氏に評価をしてもらいましたが、Youtube等のムービーでもある程度評価できるということがわかりました。

しかし先日の記事でキューバ出身のセペダ選手、グリエル選手を評価してもらおうとしましたが、映像だけでは大変難しいことがわかりました。プロのスカウトは野手をどのように評価しているのか、日野氏にお話を伺いました。

 

野手の評価の難しさ

 1、評価すべき部分の多さ

投手は球の速さや変化球、コントロールなどを評価してゆきますが、それは何人かの打者に対しての投球を見れば評価できます。

野手は打球の飛距離や打撃の確実性、走塁や足の速さ、そして守備の正確さ、肩の強さ、判断力と、評価する部分が多岐にわたり、バッターボックスでの評価、打撃後の走塁やランナーに出ている時での評価、守備に就いているときの評価と様々なケースを見る必要があります。

Youtubeではバッターボックスでの打撃の映像はありますが、そのほかの映像はなかなか見つからず、打撃での評価に限定されてしまいます。

 

 2、プレー数の少なさ

また投手は1試合登板すれば球数は数十球は投げるので、それを見れば評価ができます。しかし野手は、打席は1試合4回前後しかなく、走塁の機会はバットに当たった時、またはランナーに出たときだけ、また守備機会も1試合に無い場合だってあります。

したがって試合前の守備練習をチェックしたりするのですが、肩の強さなどはわかっても、走塁や判断力の評価はそれでは難しいでしょう。

 

そのためにスカウトは野手の評価をする場合には、何度もその選手の出場する試合をチェックに行くのです。

 

野手をどのように評価しているか

では野手をどのように評価しているのか、元西武のスカウトだった日野氏に聞きます。

 

1.ある程度目星をつける

まず最初に「チェックする選手の目星をつける」とのことです。

それは体格だったり、試合前の練習の動きだったり、聞いたり調べておいたりします。

 

2.打撃のチェック

次に打撃や守備、走塁にチェックをするのですが、その優先度は選手のタイプで様々です。打撃をチェックする場合には、

「打席での姿をバックネットから、またはファースト側、サード側に移ってチェックをする」と入念にチェックをします。また相手投手のタイプ(左投げ、速いストレートを投げるなど)にどのように対応をしているのかも見ているようです。

 

3.走塁のチェック

走塁にチェックはまずはバットに当たってから1塁、または2塁に到達するまでのタイムをストップウォッチで測ります。

さらに「ランナーに出ているときにその選手だけを見て、打球音がしたときにどのような動きをするのかをチェックする」のが重要だといいます。打球をどのように判断するのか、判断力が重要のようです。

 

4.守備のチェック

守備、特に内野手も走塁と同じく、「その選手だけを見ていて、打球音がしたときにどんな動きをするのか」を見ているとのことでした。

 

このように野手の場合、この選手を見ると決めたら、どんないい投手が投げていても、どんないいバッターが打席にいても、その選手だけをじっと見つめるのです。スタンドでそれをやってみるのですが、なかなか簡単ではありません。

 

ネットの映像で野手をチェックするには

最後に日野氏に、ネットの映像で野手を評価できるようにするには?という質問をしてみました。

そうすると、打撃については、「内野ゴロだったとしても、その打者が一塁を駆け込むまで」の映像があれば評価できるかもしれないとのことでした。

また守備については内野手なら「できればバッターとその延長上にその選手が守っている姿を入れるようにして、バッターの打撃と守備の動き出しが同時に見られる映像」が良いということでした。バッターと一緒に映らなかったとしても、打球音が入っていればわかる、ということです。

 

これから、スマートフォンなどモバイル端末の技術もどんどん進み、ネットワークの環境も良くなっていくでしょう。野手を評価できる映像もどんどん増えていくのではないでしょうか。

 

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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