*

野球塾の練習内容とは?

公開日: : 少年野球指導

野球塾のZEROベースボールアカデミーでは、元プロ野球選手の指導を受けるために、月曜日から金曜日まで、多くの小学生・中学生が練習に訪れる。野球塾ではどんな内容で練習が行われているのか、取材をしました。

ウォームアップ~キャッチボール

 17:30から小学生クラスの練習が始まる。17時過ぎあたりからお父さん、お母さんの車に送られて、小学生の選手が集まってきます。そして、お父さん、お母さんは練習がすぐ近くで見られるベンチに座り、練習の様子を見ます。

 清水宏悦校長(元大洋ホエールズ、横浜大洋ホエールズ、西武ライオンズの内野手)の大きな声で挨拶をし、体をほぐす程度のランニングを行います。そしてそのあとにショートダッシュ、もも上げ、細かいステップなど、プロ野球の選手が行っているウォームアップ&トレーニングを17:45まで行います。

そしてZEROベースボールの特徴でもあるキャッチボールが15分間、18:00までみっちりと行われます。この時、日野茂顧問(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)、上田浩明コーチ(元西武ライオンズの名内野手)がただ見ているだけではなく、一人一人にスローイングの指導をします。キャッチボールはウォームアップではありません。

ZEROベースボールの考え方として、肩はどのポジションでも必要で、肩を壊してしまったら野球ができなくなってしまう、なので肩を壊さないキャッチボールの仕方を徹底的に指導をする、というものがあります。それを徹底しています。

 

 守備練習

 18:00~18:30までは守備練習が行われます。守備練習は毎週違った形で行われ、常に新鮮な練習ができます。この日は短い距離のキャッチボールを時間内に何回できるかというもの、遊びのようにも思えますがこれで内野手の守備の形ができるようになります。

最初に生徒たちは楽しそうに数を競い、とったらすぐ投げ、ということを繰り返します。そしてそこで上田コーチから見本のプレーを見せられます。

生徒たちは上半身だけを動かし急いで投げていたのですが、プロのプレーは違いました。常に足のステップがあり、短い距離でもフットワークを使って投げています。それによって肩や手首に力を入れなくても、相手まで強い球を送ることができるのです。

そのプレーを見て生徒たちは真剣に、フットワークを使ってキャッチボールをします。回数は増えた所もあれば、変わらなかった所もあります。しかし、投げている姿は全く変わっていました。

 

 バッティング練習

18:30からはバッティング練習に入ります。いくつかのトスバッティングのゲージがあり、そこで打撃練習を行うのですが、ここでも元プロ野球選手3人が、一人一人じっくりと指導をしています。

バッティングというものは、教科書一辺倒では教えられないところがあります。選手の体格も違えば、力も違う。そのため、ある選手にはセンターに返すようにと指示出れば、ある選手には思い切りバットを振って遠くまで飛ばすようにと指示がでます。選手の特徴を把握しながら、一人一人にアドバイスをしてゆきます。

バッティング練習でも、日野顧問、清水校長がマウンドに立っての練習などもあり、インコース、アウトコースに投げていきます。そして3球勝負、1球勝負と、チャンスに必ずしとめるような指導をします。

 

こうして19:10までバッティング練習が行われ、道具を片し、最後に校長、顧問、コーチからアドバイスが伝えられて最後のあいさつをします。

時間は短いですが、取材をしていると1日に一人当たり10個以上は確実にアドバイスが出ています。これをきちっと復習できるかなと思いますが、コーチは「アドバイスを受けて、それを考えてプレーする選手がうまくなる」と話します。

なぜこの動作のほうが良いのか、なぜこのようなアドバイスを受けたのか、各自で考えてプレーするようになることが、コーチたちの目標のようです。

 

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

関連記事

元プロ野球選手が教えるという事

元プロ野球選手が、大学野球や高校野球、そして少年野球チームの監督やコーチとして選手を指導しているケー

記事を読む

12球団ジュニアトーナメントと侍ジャパン12U代表選手

 12月28日から30日まで、福岡ヤフオクドームにて12球団ジュニアトーナメントが開催される。今年フ

記事を読む

【少年野球】投手に最も大切なのは?

 野球塾のZEROベースボールアカデミーでは、毎週月曜日に投手の練習を行っている。投手の練習は野手よ

記事を読む

プロ野球が少年野球チームを運営へ

 東北楽天がリトルシニアのチームを運営していくことが分かった。リトルシニア連盟に所属し、最初は20人

記事を読む

【ドラフト会議特集12】プロ入りする選手はどこが違うのか

 今日はドラフト会議当日となる。野球塾のZEROベースボールアカデミーでは、2011年に北海道日本ハ

記事を読む

野球のムーブメントと特徴、ライト前を守るセカンド

 野球のムーブメントは現在も起こっている。広島カープで今年入団4年目となる菊地涼介選手、セカンドの守

記事を読む

日本人と野球と感謝

小さなころから野球をやっている選手は、練習や試合の前と後に自然にグランドに礼をしているのではないかと

記事を読む

バッティングの課題を気付かせる方法

今年のオープン戦は、東北楽天のドラフト1位ルーキー・オコエ瑠偉選手が、スポーツ紙やテレビ番組でかなり

記事を読む

プロ野球選手は他の選手を良く見ている

プロフェッショナルビュー・ベースボールでは、日野茂氏や石毛宏典氏、また元大洋、西武の清水宏悦氏、上田

記事を読む

監督はどっしりと構えて

 投手vs野手といったような個人的な対戦がクローズアップされる野球においても、監督の役割の大きさは非

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

盗塁:バッテリーとランナーの3.3秒の攻防

盗塁は、日本の野球に置いて、チャンスを広げ、得点を挙げるために重視され

→もっと見る

PAGE TOP ↑