野球の練習で頭を使う事の大切さ
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少年野球指導
野球塾のZEROベースボールアカデミーでは1日にキャッチボール、守備練習、そして打撃練習を効率よく進めていきます。それぞれの練習でコーチからのアドバイスありますが、1日参加すれば、10は20は覚えることがあるのではないかと思います。
しかし、選手は一度に覚えることはできません。週に数回の練習で上達するには、どうすればよいでしょう?
指示やアドバイスはすぐに忘れてしまう
ある日の内野守備練習の場面でコーチより、「ベースにはカニ歩きで入るように」というあり、実際にプレーを見せてのアドバイスがありました。選手はそれをよく見て、または前の人のプレーをまねて、それ以降はコーチのプレーに近い形でプレーをします。
しかし、次に「ミットは早めに胸のところで構える」という指示が飛びました。そうすると、ミットを早めに構えるようになったのですが、カニ歩きで入る事は忘れてしまい、それ以降の選手も前の選手のプレーをまねているので、カニ歩きでベースに入ることはしなくなってしまいました。
このように守備練習だけでも、全体と個人にアドバイスが入ります。そして指示を受けてその場では良くなったように見えるのですが、次の練習日には、またはその日のうちに忘れてしまう選手がたくさんいます。
指示を受けたら考える!
このことをコーチに質問をすると、次のような答えが返ってきます。
「頭で考えてプレーしているかどうかで、次の日にできるようになる選手とできていない選手がいます。」
指示を受けたときに、なぜその形でプレーをする方がいいのかを考える事が必要です。そこで考える事で、その日のうちに忘れてしまっても、考えた事は覚えているので塾での練習日以外の練習などで思い出すことができます。
塾での練習日は毎日ではありません。コーチも付きっ切りで見れるわけではありません。なぜ、そうしたほうが良いのかを常に考えるようにしましょう。
考える力を育てる
野球は考えるスポーツとよく言われます。試合中に、実際にその選手がバッターボックスに入ったり、守備で打球を追いかけている時間はほとんどないといえるでしょう。1試合2時間のうち、その他の時間は頭を使う時間です。
守備ならば状況を把握して、打者のデータを思い出して、次のプレーを想像し、そのプレーに備える。打者ならば、投手のデータを思い出して、変化球の軌道を思い出して、配給を考えて、次の投球に備える。常に頭を使っています。
このように野球は、何かがあったら、それを考える時間があるスポーツです。練習でも、捕球できなかったり、指示を受けたら、なぜ捕れなかったのか、そのような指示を受けたのかを常に考えるくせをつけましょう。
プレーだけでなく、頭を使える選手として成長していくはずです。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
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