*

この季節の高校野球、チームの形ができる時

公開日: : 高校野球

 4月、5月のこの季節は、大学では春季リーグ戦が開催され、また高校野球も選抜高校野球大会の熱気も冷めぬまま、各都道府県で春季高校野球大会が開催されます。また、社会人野球も各地で大会が行われます。

一般の人(少し野球を知っている人)が知っているアマチュア野球大会というと、春・夏の甲子園と、東京六大学の早慶戦、社会人の都市対抗野球になるでしょうか。この時期の大会は一般にはあまり知られていませんが、全国大会へと繋がる大切な季節になります。

全国への道、高校野球編

まず高校野球では有名なのは、夏の甲子園大会。そしてそこに出場するためには、都道府県の大会で優勝しなければなりません。昨年は3957校が夏の都道府県大会に参加し、出場できるのは49校です。

特に、最も出場校の多い神奈川県は昨年で190校がトーナメントで戦っており、最も多い場合は8試合を勝たなければなりません。しかも、勝ち上がるにつれ次の試合までの間隔が近くなり、毎日試合が行われるようになり、多くの選手を抱える強豪校でも過酷な大会となっています。

そこで、1試合でも試合を少なくすることで体力の消耗を抑えるべく、シード校として2回戦から参加したいと考えたくなります。またシード校は別々のブロックに配置されるため、シード校になれば、同じシード校とは終盤まで対戦しなくなります。

そのシード校が決まるのが、高校野球春季大会になります。

 

成長と新戦力

もちろん、夏の大会を有利にするために春季大会を戦うのではありません。選抜高校野球に出場していない高校は、今年初の公式戦となります。

高校生は成長が著しく、また精神的にもいろいろな事があり、急激に成長したり、まったくプレーができなくなったりと言う事も少なくありません。昨年までプレーをしていた選手がそれぞれ2年生、3年生になり、冬や春の練習でどれだけ成長をしているのか、それを確認してチームとしてもレギュラーを絞っていく時期になります。

またもう一つあります。4月に高校に入学した選手にとっては、初のあこがれの高校野球になります。中学時代に既に注目されている選手もおり、また上級生以上のプレーをする選手もたくさんいます。それらの選手がどれくらいの力を持っているのか、腕試しをする季節でもあります。

こうしてチームの形が出来上がってきます。戦力の変化により昨年とは全く違ったチームになるのが、高校野球の楽しさであり難しさであると言えます。

 

各地で熱戦が繰り広げられています。日本ではこの季節は、次第に温かくなりさわやかな季節、そして春に出た芽が大きく伸びる季節です。植物も人間も一緒かもしれません。

 

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

関連記事

元プロスカウトに、済美高・安楽智大投手を評価してもらう

 2013年の選抜高校野球大会で準優勝し、その夏の愛媛県大会で最速157キロを記録した済美高校・安楽

記事を読む

【高校野球】レギュラーをめぐる戦いがスタート

 夏の高校野球大会が8月25日にやや遅めに幕を閉じて1週間と少し、高校野球はその大会中からすでに、来

記事を読む

元西武ライオンズの石毛宏典氏と元スカウトの日野茂氏が、夏の甲子園で気になった投手

夏の高校野球甲子園大会は、作新学院の優勝で幕を閉じた。優勝した今井達也投手や準優勝の北海・大西健斗投

記事を読む

高校野球は変われるか?

 高校野球はヒーローを生み出す場にもなる。それは甲子園で優勝した選手だけでなく、懸命にプレーしながら

記事を読む

創志学園・高田萌生投手と、敦賀気比・山崎颯一郎投手を、元プロスカウトが評価

センバツ大会の智弁学園と高松商の大熱戦となった決勝戦から、早いもので1ヶ月が経った。高校野球は各地の

記事を読む

公立高校の夏は激アツ!?

 夏の高校野球の興味の一つに、公立高校と私立高校の戦いというものがあります。私立高校では県外から選手

記事を読む

バスターは難しい

夏の甲子園大会の決勝戦、作新学院の今井達也投手と対戦した北海高校は、その試合で多くの打者がバントの構

記事を読む

石毛宏典氏は中村奨成選手を絶賛、プロもマネをするべき打撃

石毛宏典氏は今年の夏の甲子園で、久々に注目したバッターがいたと話した。それは、広陵・中村奨成選手だっ

記事を読む

浦和学院は3日目第3試合!!

 高校野球の組み合わせ抽選が行われ、浦和学院は3日目第3試合で昨年覇者の龍谷大平安と対戦する。ZER

記事を読む

大阪桐蔭の優勝と福岡ソフトバンクジュニア、つながり始めた12球団ジュニアトーナメント

 昨日、夏の高校野球で優勝した大阪桐蔭高校、実は福岡ソフトバンクジュニアとの縁がある。優勝メンバーの

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
no image
桐生第一・蓼原慎仁投手が甲子園のマウンドに

ゼロベースボールアカデミーで、小学校3年から6年間、野球の練

浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

→もっと見る

PAGE TOP ↑