選抜高校野球で注目された選手はドラフトで指名されやすいか
公開日:
:
最終更新日:2014/04/08
スカウト活動
選抜高校野球大会は、まだ肌寒い季節ですが高校生たちの熱い戦いが行われています。1回戦で32チーム全てが登場し、甲子園に集まった12球団のスカウトは、出場した選手についてある程度の評価をします。しかし、選抜で活躍した選手ってドラフト会議でも指名されるが多いと思いませんか?
センバツでは選手のどこを見るのか
センバツに出場する選手は、前年の秋季大会で都道府県大会や地区大会で勝ち上がって出場をしているので、その時にはスカウトの目に留まっていることが多く、高校入学時から、または中学生の時から見ている選手もいます。
ですので、その選手が冬を越えてどのくらい伸びているのかをチェックする事になります。この大会で成長を見せたり、活躍を続けると、スカウトはその選手にほれ込み、春季大会、夏の大会と選手を視察する事になります。ですので、自然とセンバツで活躍した選手がドラフト会議で指名される可能性というのは、比較的多くなると思います。
プロのスカウトは大きな大会の一度の活躍で、獲得を決めると言う事はほとんど無く、その前からの積み重ねで選手を獲得しているのですね。したがって、センバツはその中の1つにすぎないと言う事でしょう。それでも選手にとっては1年間スカウトに注目をしてもらえるわけですから、張り切ることになりそうです。
この選手が欲しいと、いつ決断するのか?
それでは、1年間選手を追い続けるとして、最終的にこの選手が欲しいといつ決めるのでしょうか?
それは、夏が終わる段階で、各スカウトの中で選手のランキングが出来上がっている。例えばAランク選手何人といった形で。そしてその中でもスカウトの中では順序は決まっているそうです。
しかしそこでは決断せず、最終的には球団の方針によって選手を絞っていく。例えば、球団は今年は左のピッチャーが欲しいと方針を出せば、Aランクの中で左投げのピッチャーのランキングを上に持ってくる、こうして最終的な獲得の優先度が決まっていくようです。
(記事:Professional-view Baseball 編集部)
関連記事
-
-
スカウトの夏!緊張の夏
高校野球の各地の大会が本格的に始まっています。高校野球の夏の大会、スカウトにとっては、大きな賭けを
-
-
ネットスカウトの情報量の凄さ
先日、「ネットスカウト」と呼ばれる人と会う機会があった。情報量の濃さは想像を超えるほどはるかに深い
-
-
田中正義になれるか、成長を期待したい4投手を元プロスカウトが評価
今年のドラフト会議の超目玉として、早くも一挙手一投足に注目が集まっている創価大・田中正義投手。12球
-
-
スカウト会議で話し合われる内容は?
スカウトは今、大学生の甲子園とも呼ばれる大学野球選手権大会のために、そして高校野球の夏の予選を前に
-
-
プロのスカウトがバッティングを見る時のポイント
選手のバッティングを評価することは非常に難しいです。プロのスカウトは打者のバッティングのどこを見て
-
-
ドラフトの注目遊撃手、中京学院大・吉川尚輝選手を元スカウトが分析する
今年のドラフト会議で、注目されている大学生がいる。中京学院大の吉川尚輝選手は、プロのスカウトがドラフ
-
-
【野手編】2015年のドラフト候補は?元西武スカウト・日野茂氏の評価
あと1週間に迫ったドラフト会議、元西武ライオンズスカウトの日野茂氏がチェックした、今年のドラフト候
-
-
ドラフト下位指名選手の活躍、スカウトの喜び
昨日の中日と横浜DeNAの試合で、中日のドラフト7位ルーキー・遠藤一星選手が勝ち越しのヒットを放ち
-
-
スカウトの目は様々なものに影響される
元プロ野球スカウトの日野茂氏は、選手時代は内野手としてプレーしていた。プロ野球のコーチ時代も守備な
-
-
2015年ドラフトを元西武スカウト・日野茂氏に聞く
2015年のドラフト会議から1ヶ月が経ち、球団では入団発表が行われている。今年のドラフト会議の指名の