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日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

公開日: : アマチュア野球

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、元西武ライオンズスカウトの日野茂氏は金足農の吉田輝星投手を、元西武ラオインズで黄金期の主将として活躍した石毛宏典氏は浦和学院の渡邉勇太朗投手を評価、東洋大の上茶谷、甲斐野、梅津よりもいいと話した。

ドラフト1位候補

ドラフト会議まであと1週間を切り、今年の注目選手が続々と挙がる。1位候補としては、大阪桐蔭で高校通算32本塁打、投げても150キロを記録する根尾昂選手、50m5秒台の俊足と甲子園3本塁打の藤原恭大選手、報徳学園でU18代表に2年連続で選出された小園海斗選手、投手では金足農の150キロ右腕で甲子園準優勝の吉田輝星投手、東洋大の150キロトリオ、上茶谷大河投手、甲斐野央投手、梅津晃大投手、そして日体大の松本航投手などの名前が挙がる。

その中で、中央大出身で元西武ライオンズスカウトの日野茂氏は、中央大OBとして東都リーグの試合を観戦するが、元スカウトの目として東洋大のドラフト1位候補投手に、「力はあるんだけどなんだかピンとこない」と話す。そして金足農の吉田輝星投手に、「ストレートの質が今年のドラフト候補の中でワンランク上」と話し、投手ではNO.1という評価をした。

また、駒澤大出身で元西武ライオンズの石毛宏典氏も東都リーグの観戦に神宮球場を訪れるが、こちらも同じような感想を話す。そして石毛氏は、浦和学院の渡邉勇太朗投手を「スケールも大きくて大谷みたいになる」と高く評価する。二人にドラフト1位で投手を指名するならと聞くと、「俺なら1位はこっちにする」と、吉田投手、渡邉投手を選んだ。

日野氏は2016年のドラフト前に、作新学院の今井達也投手を評価し、その年のドラフト会議で西武が単独で今井投手を1位指名している。日野氏も石毛氏にも、根本陸夫氏から流れる「西武の目」が感じられ、似たような見方をする事が多い。

根尾と小園なら

野手の候補についても聞いてみた。1位候補には前述の大阪桐蔭の根尾、藤原、報徳学園の小園の名前が挙がるが、まず石毛氏は「外野手で1位というのは」と話した。ポジションでは投手、遊撃手、捕手などが優先され、外野手は優先順位が低くなる。外野手で1位指名をするならば、「バッティングでかなりのものが必要」だという。

内野手の候補に絞り、「根尾選手、小園選手の二人の場合、どちらを指名するか」と聞くと、二人の意見は分かれた。日野氏は根尾選手の名前を挙げ、「守備も足も打撃もいい選手」と話すと、石毛氏は小園選手を選び「棒がいいし足がある」と打撃面を評価した。

小園選手の守備について日野氏は、「守備範囲の広さをアピールしていが、体の正面や周辺、その辺のプレーが気になる」と話し、石毛氏もその点について指摘している。「遠い所の打球を捕球してファインプレーを見せるより、体の周辺のボールをさばける方がよほどいい」と話し、体の周辺のボールに対して、やや楽に行こうしているのではないかと指摘した。そして「あの辺のボールをうまくさばく方がよっぼどカッコイイのにな」と話した。

一方、石毛氏は打撃について、「小園は打撃のスタイルが確立している」と話して評価した。一方、根尾選手の打撃には「ちょっとカット気味に入る形で、振り切ったときに肩が持ってかれる。」と打撃面での課題を指摘した。

ただし二人とも、「打撃は一番、直せる」と話す。「守備、走塁、打撃の中で、プロに入ってからなかなか修正できないのはスローイングも含めた守備」と話す。石毛氏は、「社会人で内野手がいるのなら、源田見たいに、たとえ今は打撃が良くなくても守備があればその方がいい」と話した。

今年は内野手では大学生でも打撃の良い選手の名前が多く上がり、社会人内野手の名前があまり挙がってこない。しかし、実際のドラフトでは、打撃成績がそれほど良くないものの守備を評価した社会人選手が指名されるかもしれない。

(プロフェッショナルビュー・ベースボール編集部)

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