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ドラフト1位候補の12人を石毛宏典氏、日野茂氏とチェック

公開日: : 最終更新日:2017/12/06 注目選手

 いよいよ今年のドラフト会議が来週木曜日(10月26日)に開催される。今年のドラフト1位候補にはどんな選手がいるのか、注目の清宮幸太郎選手は元プロからどのように評価されているのだろうか。

まずドラフト1位候補を独断で12名挙げてみた。

清宮幸太郎 早稲田実  左打者 一塁手
安田尚憲  履正社   左打者 三塁手
中村奨成  広陵    右打者 捕手
田嶋大樹  JR東日本  左投手
東克樹   立命館大  左投手
鈴木博志  ヤマハ   右投手
石川翔   青藍泰斗  右投手
山口翔   熊本工   右投手
鍬原拓也  中央大   右投手
鈴木康平  日立製作所 右投手
増田珠   横浜    右打者 外野手
岩見雅紀  慶応大   右打者 左翼手
近藤弘樹  岡山商大  右投手

3人の高校生スラッガー

まず、高校生スラッガーの清宮、安田、中村について石毛宏典氏に聞いた。清宮については、111本は普通は打てないとしたものの、石毛氏は一貫として、安定した軸がないバッティングを課題としている。高校生の球を柔軟に打つことはできても、その上のレベルの速球と変化球に対応できるかと話す。石毛氏は「清宮は大学に行った方がいい」と以前から話している。

安田選手については、清宮よりいいスイングとし、体は硬そうだがと評価をしている。しかし3人の中で最も評価しているのは中村だ。まず守備について、あれだけの強肩を見せる選手はなかなかいないと話し、低く矢のような送球をする肩について褒め、これだけでも十分評価できると話した。

また、バッティングについても、こんな選手が出てきたんだと夏の甲子園を見て感嘆したほどだった。それでの中村選手はU18ワールドカップで打撃不振に追い込まれた。ベンチでコーチから指導を受ける姿をみて、「その場で回転をするのではなく、軸が前に動いていく所が中村のいい所。それができなくなっている」と話し、「前に行っていいんだよ」と付け加えた。木製バットへの対応に苦労し打撃フォームに悩んでいたが、元のバッティングフォームを木のバットで出来るようになれば大丈夫と石毛氏は話す。

即戦力左腕投手

左の先発投手は各球団が求めるポジションの一つ、毎年需要が多く、左腕投手は高い評価を受けてプロ入りする。

今年のドラフト会議で注目されているのは、JR東日本の田嶋投手と立命館大の東投手、共に152キロの速球を投げる投手で、先発完投能力がある。元西武ライオンズスカウトの日野茂氏は10月に行われたアジア選手権の投球を見て、「下が使えていない。棒立ちの印象。この投げ方だと、投げ込んでパンクするかもしれない」と厳しい評価、田嶋投手は佐野日大時代もドラフト上位候補として注目されたが、高校時代のフォームをみると「この時の方が下が使えている」と話した。

東投手の投球を見ると石毛氏は「元ロッテの河本のような真っすぐを投げそう」と話した。小柄だがキレのあるストレートを投げる投手として、先発の他にリリーフも期待できる投手となるかもしれない。

その他の選手

ヤマハの鈴木投手については、投げる真っすぐの威力の「おおー」と二人とも声を挙げた。しかし試合では短いイニングでも失点をする場面が目立つ。これについて日野氏は「第2のボールがない」と、真っすぐとともにもう一つの変化球が必要と話した。真っすぐでファウルを獲れるもののついていかれ、変化球を仕留められてしまう。プロ入り後は変化球を習得することが必須だろう。

鍬原投手は中央大の選手、中央大のOBである日野氏は何度も見ている。152キロの速球を投げ、ドラフト1位候補に名前が挙がるが、「例年ならば2番目3番目で獲りたい選手」と話した。

慶応大でリーグ通算21本目のホームランを打った岩見選手については「好きなボールは低めの球」と分析、プロに入って高めの速い球をどう打てるかがポイントとなる。岡山商大の近藤投手については「クセがあるフォームで、ハマったら面白い投手」と話し、威力のある真っすぐと変化球に注目していた。

全体的な印象

全体的な印象としては、目を輝かせるような選手が少ないように感じられた。しかし今年のドラフトでは高校通算本塁打、夏の甲子園の本塁打の記録を更新する選手、そして東京六大学で記録的なホームランを量産している選手がいる。

果たして今年のドラフト指名選手が、将来どんな活躍をプロでしているのか、それを想像しながら10月26日のドラフト会議を楽しみたい。

(Professional baseball view 編集部)

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    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

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