*

センバツで羽ばたくか、大阪桐蔭・高山優希投手を元プロスカウトが評価する

公開日: : 高校野球

 今年のセンバツ高校野球大会には、去年の県岐阜商・高橋純平投手のような目玉の投手はいない。しかし、プロが大きな期待を持ち、登板を待っている投手がいる。それが大阪桐蔭・高山優希投手だ。

大阪桐蔭・高山優希投手とは?

高山優希投手は180cmの左腕投手である。昨年の秋はエースとして近畿大会では3試合に先発し、2回戦の智弁学園戦では9回8安打9奪三振7四死球で4失点完投、決勝の滋賀学園戦でも9回11安打5奪三振2四死球で2失点完投と、圧巻の投球という事はなかったが、強豪チームのエースとして力を十分にみせていた。

そして明治神宮大会でも2回戦の木更津総合戦で先発し、9回を投げて9安打3奪三振7四死球で2失点完投、最速は141キロと近畿大会と同じように先発でランナーを許すものの失点を許さず、粘って勝利を手にするエースだった。しかしその評価が、準決勝の高松商戦で一変する。

6-7と追い上げを見せた9回に高山投手はマウンドに立つと、これまでのようなフォームとはガラッと変わり、投げるたびに帽子を飛ばし、140キロ後半の直球を連発する。そして神宮球場に150キロと表示され、高山投手は一気に注目左腕となった。

今年のセンバツ大会でも注目左腕とされる左腕だが、実は昨年のセンバツでも登板している。準決勝の敦賀気比戦、先発のエース・田中誠也投手が2回までに松本選手のホームランなどで10失点し、2回途中から登板したのが高山投手だった。この時は大体130キロ中盤の速球と変化球を織り交ぜ、4回1/3を4安打3奪三振無失点に抑える好投をみせていた。

2大会連続の登板は確実とみられるが、昨年とは大きく変わったピッチングを見せそうなのが、この高山投手だ。

 

元プロスカウトが評価する

元西武ライオンズのスカウトをしていた日野茂氏に、高山投手の以下の動画を見てもらった。

Youtube 【素晴らしい速球】 高山優希(大阪桐蔭)

 

youtube 高山優希(大阪桐蔭/2年)ピッチング 150キロ計測

 

日野氏は最初に一言一言、「投げ方がいいね」「下がきちんと使えている」と話した。球速が135キロ前後だった昨年のセンバツ時の投球を見ても、140キロ前後の近畿大会の投球をみても、そして150キロを記録した時のフォームをみてもどれも素晴らしいものだと話す。

フォームが変わって速くなったのではなく、そのフォームが自分のものになり、力いっぱい投げても崩れないものになったのだろう。また体に力がつき、球速はぐんぐんと伸びた。

ちなみに、大阪桐蔭で左腕といえば辻内崇伸投手を思い出す。辻内投手は3年夏の甲子園で156キロを記録し、ドラフト会議では2球団がドラフト1位で競合し、巨人が獲得をした。しかし、その後は制球難に度重なる左ひじの故障により、プロで活躍することはできなかった。

その辻内投手とくらべてどうかを日野氏に聞くと、「辻内とは全然違うよ。投げ方が良い。こっちは問題ない」と話した。

センバツで145キロくらいの速球をかなりの数投げられれば、今年のドラフト会議では1位の声も挙がってくるだろう。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

関連記事

mound

インコースを投げる投手vs打者の戦いは、日本の野球の将来を左右する

 春季高校野球関東大会では浦和学院が優勝を果たした。優勝の立役者となったのは、左投手の江口奨理投手と

記事を読む

Koushien

高校野球は変われるか?

 高校野球はヒーローを生み出す場にもなる。それは甲子園で優勝した選手だけでなく、懸命にプレーしながら

記事を読む

Koushien

夏の高校野球、2011年からの選手宣誓の内容と宣誓をした主将たち

 いよいよ夏の高校野球、甲子園大会が開幕しました。今年は作新学院主将・中村幸一郎選手による選手宣誓が

記事を読む

Koushien

敦賀気比が初優勝、思いを継いで福井県勢が甲子園初制覇

 選抜高校野球大会は敦賀気比の優勝で幕を閉じた。敦賀気比は、昨年(2014年)の夏にベスト4、201

記事を読む

Koushien

来年の野球はどうなる? その1:高校野球

 今年もあと1週間となりました。来年の野球界の動きや予想などをしてみます。 2015年の高校野

記事を読む

kyujyou3

高校野球と地域の知名度アップ

高校野球によって知名度の高い地域がある。例えば池田高校の徳島県池田町(現在は三好市)や、新湊旋風の富

記事を読む

no image

高校野球の監督、コーチとなった元プロ野球選手

アマチュア野球指導資格の回復制度などにより、高校野球、大学野球の指導者になる元プロ野球選手が増えてき

記事を読む

日野さん

創志学園・高田萌生投手と、敦賀気比・山崎颯一郎投手を、元プロスカウトが評価

センバツ大会の智弁学園と高松商の大熱戦となった決勝戦から、早いもので1ヶ月が経った。高校野球は各地の

記事を読む

kyujyou1

高校野球のベスト8と地域の差

 今年の夏の高校野球選手権、北信越地区や東北地区の活躍が目立った。しかしベスト8には実力のある東海、

記事を読む

Koushien

難航しそうな今年のセンバツ高校野球出場校の選考

センバツ出場校の発表が明日、1月29日に迫った。例年、選考が難航する地区があるが、今年は特に難航しそ

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
ishige2
盗塁:バッテリーとランナーの3.3秒の攻防

盗塁は、日本の野球に置いて、チャンスを広げ、得点を挙げるために重視され

石毛宏典
大谷翔平選手はメジャーで二刀流で活躍できるか、石毛宏典氏に聞く

いよいよ大谷翔平選手が、メジャーに移籍した。アナハイムエンゼルスで今季

draft_box
この12人はなぜドラフト1位指名されたのか

以前の記事「ドラフト1位候補の12人を石毛宏典氏、日野茂氏とチェック」

石毛宏典
選手は最終的には態度で評価される

プロ野球に限らず、高校野球、大学野球などの選手は、素晴らしいバッティン

石毛宏典
エラーをしてしまったら、エラーをした選手がいたら

野球をしていて、エラーはミスはつきものです。どんな選手でも1回はエラー

→もっと見る

PAGE TOP ↑