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さらにすそ野が広がる大学野球

公開日: : 大学野球

日本の野球界は、高校野球は高校野球連盟の調査によると平成27年度には4021校、168,898人の部員がいる。そこに向けて小学生、中学生の少年野球も盛んである。高校野球の先には大学野球、社会人野球があり、独立リーグ、そしてNPB(プロ野球)などがある。選手を選ぶ立場にある大学は中央集権的な組織が長く続いているが、地方への拡大はますます広がっている。

すそ野はさらに

大学野球は早慶戦を中心に東京六大学が、また関東の有名大学が参加し、優勝や1部残留の激しい闘いで有名になっており東都大学リーグが中心となっており、多くのプロ野球選手を毎年出している。また、東海大の首都大学リーグや、関西学生リーグ、関西六大学なども大都市圏を中心に歴史のある大学も参加し、全国の高校から有力選手が集まってくる。

そこに東北福祉大や九州共立大、富士大、日本文理大といった地方リーグの大学で、地域の有力選手を集めてリーグ戦で圧倒的な力の差で勝利し、プロ野球選手を多く輩出するようになった大学が登場した。東北福祉大出身の佐々木主浩選手や斎藤隆投手、金本知憲選手などがプロ野球で活躍したことから、地方の時代とも言われたこともあった。

しかし最近は、さらに流れが変わりつつある。それらの地方大学リーグで連覇を続けてきた強豪にライバルとなる大学が登場し、毎年必ず大学選手権や明治神宮大会で姿を見せていたそれらの大学が、姿を見られない年が出てきた。東北福祉大の仙台六大学は東北学院大や仙台大が力を付け、今年は春は仙台大が優勝、秋は東北福祉大が優勝したものの、代表決定トーナメントで富士大に敗れ全国で戦う事ができなかった。九州共立大も福岡六大学では九州産業大の他、福岡工業大、日本経済大なども力を付け、リーグ戦では激闘が続いている。

また、東海地区の中部学院大、中国六大学の環太平洋大、九州地区南部の第一工業大などがプロ野球選手を出すようになり、中部学院大の野間峻祥選手が2014年のドラフトで広島に1位指名、また広島経済大の柳田悠岐選手がプロ野球でトリプル3を記録するなど、さらにすそ野は広がっている。

いまはまだ、東京六大学や東都大学リーグに有力選手が集まり、今年も大学野球選手権は東京六大学の早稲田大が、明治神宮大会は東都の亜細亜大が優勝しレベルの高さを見せているが、地方のリーグ戦が一強から変わり、さらに他のリーグからも強豪が登場していることで、今後は選手の流れも変わってくるかもしれない。

 

強くなる地方の大学

東都の雄だった駒澤大が2部に転落した。東都の2部リーグでは現時点では全国大会に出場することは出来なくなった。また強豪大学に来てもレギュラーになるためには、高校野球で有名な選手とポジション争いをしなければならない。駒大OBの石毛宏典氏は、大学でも基本を教える大切さ、そして練習も紅白戦など実戦を増やして経験を積んでいく大切さを指摘する。基本的に練習する内容はどこの大学でも同じ、設備などの差はあるかもしれないが、大学野球選手権などの全国大会でプレーしたいのなら、レギュラーになる事、リーグ戦を勝ち抜くことを考えると、地方の大学の方が可能性が高いかもしれない。

他にも東都の大学もスポーツ推薦の野球部の枠を確保するのが厳しくなっていると、石毛氏も中央大出身の日野茂氏も話す。そうなると地方の有力大学に選手が流れていくのが自然かもしれない。

地方の大学の全国制覇の回数が増えてくる事になると思う。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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