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侍ジャパン、次に向けて

公開日: : 侍ジャパン

プレミア12を戦った侍ジャパンは、準決勝で韓国に逆転負けして姿を消した。前回のWBCと同じ準決勝での敗退だった。次の侍ジャパンに必要な事はなんだろうか。石毛宏典氏に聞いた。

侍ジャパンプレミア12代表メンバー

まず今大会の侍ジャパンメンバーと、7月16日に発表された一次候補、10月9日に発表されたロースターの選手も合わせた一覧はこちら。

位置 背番号 選手名 年齢 投打 所属 1次 ロースター 備考

投手

10 松井 裕樹 20 左左 東北楽天  
11 菅野 智之 26 右右 巨人  
14 則本 昂大 24 右左 東北楽天  
15 澤村 拓一 27 右右 巨人  
16 大谷 翔平 21 右左 北海道日本ハム  
17 藤浪 晋太郎 21 右右 阪神 辞退
18 前田 健太 27 右右 広島  
19 増井 浩俊 31 右右 北海道日本ハム  
21 西 勇輝 24 右右 オリックス  
22 大野 雄大 27 左左 中日  
24 山﨑 康晃 23 右右 横浜DeNA  
29 小川 泰弘 25 右右 東京ヤクルト 追加招集
30 武田 翔太 22 右右 福岡ソフトバンク  
35 牧田 和久 30 右右 埼玉西武  
  金子 千尋 32 右左 オリックス  
  西野 勇士 23 右右 千葉ロッテ  
  岸 孝之 30 右右 埼玉西武  
  高橋 朋己 26 左左 埼玉西武    
  黒田 博樹 40 右右 広島  
  森 唯斗 23 右右 福岡ソフトバンク  
  松葉 貴大 25 左左 オリックス    
  宮西 尚生 30 左左 北海道日本ハム    
  吉川 光夫 27 左左 北海道日本ハム    
  十亀 剣 28 右右 埼玉西武    
  増田 達至 27 右右 埼玉西武    
  菊池 雄星 24 左左 埼玉西武    
  高木 勇人 26 右右 巨人    
  岩田 稔 32 左左 阪神    
  又吉 克樹 25 右右 中日    
  福谷 浩司 24 右右 中日    
  井納 翔一 29 右右 横浜DeNA    
  田中 健二朗 26 左左 横浜DeNA    
位置 背番号 選手名 年齢 投打 所属 1次 ロースター 備考
捕手 27 炭谷 銀仁朗 28 右右 埼玉西武  
37 嶋 基宏 30 右右 東北楽天  
52 中村 悠平 25 右右 東京ヤクルト  
  伊藤 光 26 右右 オリックス  
  森 友哉 20 右左 埼玉西武  
  會澤 翼 27 右右 広島  
位置 背番号 選手名 年齢 投打 所属 1次 ロースター 備考
内野手 2 今宮 健太 24 右右 福岡ソフトバンク 追加招集
3 松田 宣浩 32 右右 福岡ソフトバンク  
5 川端 慎吾 28 右左 東京ヤクルト  
6 坂本 勇人 26 右右 巨人  
9 中島 卓也 24 右左 北海道日本ハム  
13 中田 翔 26 右右 北海道日本ハム  
23 山田 哲人 23 右右 東京ヤクルト  
60 中村 剛也 32 右右 埼玉西武  
  浅村 栄斗 24 右右 埼玉西武  
  銀次 27 右左 東北楽天  
  菊池 涼介 25 右右 広島  
  西川 遥輝 23 右左 北海道日本ハム    
  今江 敏晃 32 右右 千葉ロッテ    
  田中 広輔 26 右左 広島    
位置 背番号 選手名 年齢 投打 所属 1次 ロースター 備考
外野手 1 内川 聖一 33 右右 福岡ソフトバンク 辞退
7 中村 晃 26 左左 福岡ソフトバンク 追加招集
8 平田 良介 27 右右 中日  
25 筒香 嘉智 23 右左 横浜DeNA  
44 柳田 悠岐 27 右左 福岡ソフトバンク 辞退
55 秋山 翔吾 27 右左 埼玉西武  
  糸井 嘉男 34 右左 オリックス  
  清田 育宏 29 右右 千葉ロッテ  
  丸 佳浩 26 右左 広島  
  亀井 善行 33 右左 巨人    
  大島 洋平 29 左左 中日    
  梶谷 隆幸 27 右左 横浜DeNA    
  雄平 30 左左 東京ヤクルト    

 

 選手についてこの日の試合前に石毛宏典氏に聞いたところ、「捕手とリリーフが弱いのと辞退者はいたものの今の段階ではベスト、十分勝てる戦力だと思う」と話した。しかし試合では挙げた課題が浮き彫りとなり、9回に3点差をひっくり返されての逆転負けとなった。

 リリーフ陣については、これまで侍ジャパンのリリーフを務めてきた千葉ロッテの西野投手や、埼玉西武の左のリリーフ・高橋朋投手がシーズン中に故障でリタイアし、松井裕樹投手、増井投手といった実績を残したリリーフに予選リーグで経験を積ませて挑んだものの、松井投手、増井投手とも予選リーグで失点をするなど不安な状態を見せていた。結果として則本投手を2イニング登板させる事となり、松井裕樹投手にノーアウト満塁で登板させるという負担を強いてしまった。故障者が重なったことで仕方ない事ではあるが、その隙を韓国は逃さなかった。

 また捕手についても石毛氏は「嶋は実績がある」と評価したものの、ヤクルトの中村選手が予選ラウンドでマスクをかぶった際に、ベンチの嶋選手がサインを出していた事を指摘し、「セリーグ覇者のキャッチャーが情けない」と話した。9回に嶋捕手は、則本投手に対してそれまで力で抑えていた速球ではなく変化球を選択して3連打、増井投手もフォークを投じた所、ソフトバンクでプレーする韓国の李大浩選手はフォークを読み切って逆転のタイムリーを浴びた。嶋選手だけが悪いというわけではないが、パリーグ最下位のチームの捕手が代表の捕手を務めており、球界全体で実績のある捕手がいなくなっていることが課題として挙げられる。

 

気持ちの緩み

侍ジャパンは2012年に代表チームを常設化したが、それほど実績を上げられていない。今年でも大学代表はユニバーシアードで、決勝が雨天中止となり台湾と共に金メダルを獲得したが、U18代表は決勝でアメリカに、社会人代表はアジア選手権で韓国、台湾に敗れた。昨年もU21代表がW杯の準決勝で台湾に敗れ、U18代表もアジア選手権の決勝で韓国に敗れている。

2度のWBC制覇などで世界ランクは1位となっている日本だが、韓国、台湾の壁を破れていないのが実情だ。予選リーグではほぼ全勝で勝ち上がるものの、準決勝で敗れるというパターンが繰り返されている。国際大会は予選では力の差が大きい相手と対戦することが多く、点差をつけて勝利することが多い。その中で決勝トーナメントに臨むのに、選手の気持ちの中に少なからず油断が出ているのではないだろうか。

今回のプレミア12は予選リーグは厳しい闘いばかりだったが、準々決勝から準決勝で舞台が台湾から日本に移動することで、移動日前に主力選手が台湾で遊ぶ姿が目撃されていたり、日本に帰り安心感が広がったりと、厳しい状況から緩みが生じていたのではないだろうか。

 

侍ジャパン、次に向けて

今大会は意図してか故障者が出たことがあってか若いメンバーがそろった。小久保監督がこのプレミア12をどのような位置づけで考えていたのかは分からない。2017年のWBCに向けて若手に経験を積ませるという意味もあったかもしれない。

しかし韓国にしても、アメリカにしてもその他の国でもベテラン選手がおり、その経験と張り詰めた空気でもそれを緩やかに自分のペースに持っていく選手がいた。韓国は北京オリンピックで日本を抑えたリリーフが登板していた。それに比べ侍ジャパンの若手投手は緊張感が見る側に伝わるほど力が入っていた。

WBCでは岩隈投手や上原浩治投手などのメジャーリーガーも参加できる可能性がある。特に上原投手などはリリーフで出てきて、球速は則本投手に劣るだろうが自分のペースでポンポンと抑えていくピッチングができる。球の力があり変化球で三振を奪える選手だけでなくそういう選手も必要だろう。

大学生でも田中正義投手など力のある投手も期待されるが、2009年のWBCで2次ラウンドでキューバを、準決勝でアメリカを変化球中心に飄々と抑えた松坂大輔投手のような存在が必要だろう。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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