*

今永昇太投手、上原健太投手、岡田明丈投手を石毛宏典、元プロスカウト・日野茂が斬る

公開日: : プロ野球 , ,

今日はドラフト1位候補に名前のあがる駒澤大・今永昇太投手と、明治大の上原健太投手、大商大の岡田明丈投手を、元西武ライオンズの石毛宏典氏、元西武ライオンズスカウトの日野茂氏に評価してもらいました。

今永昇太投手を評価する

昨年秋に7勝2敗を挙げて駒澤大を優勝に導き、明治神宮大会でも優勝をしたエースの今永昇太投手、今年は春に肩を痛め、春季リーグ戦は登板0で日本代表も辞退、秋は147キロまで復活をしていますが、まだ思ったようなピッチングができていません。

石毛:「(出身の)駒澤大は良く見に行くが、この投手は投内連係をを見て、肘の使い方がうまい投手だなと思った」

投内連係を見ているのですね。

石毛:「素早く投げるため、動きながらコンパクトに投げようとするため、肘の使い方がわかる」

ピッチングについてはいかがでしょうか?

石毛:「2年生までは変化球中心で投げていたが、3年生からストレートが伸びるようになり、春に4勝、秋に7勝を挙げた。ストレートがキーになる」

日野:「下半身もしっかりしている」

故障や、その後の状態については厳しい意見も出ましたが、怪我から治れば一級品という評価となりました。

 

上原健太投手を評価する

続いて、同じく左腕投手ですが今度は190cmの大型左腕、明治大の上原健太投手です。

日野:「ストライクを取ろうとして腕が緩む。」

石毛:「変化球投手のようだが、プロでは見られる」

日野:「これだけの体があるけど、下半身が使えていない。もったいない。」

と厳しい意見が続いた。

ただし、

石毛:「元中日で今年引退した山本昌も、プロ入りした時はこんな感じだった。プロに入ってアメリカに留学し、変化球を身に着けたことで自信を持って投げられるようになった」

日野:「投球術をみがいてほしい。そのためには考える事が大切」

と話した。

12球団のスカウトのコメントを聞いても、上原投手には即戦力というよりも将来性を評価しているようなコメントが目立つ。これだけの大きな体がありながら、50mを5秒6で走り、遠投も120mを記録する。151キロを記録したこともあり、高い身体能力を持っている選手なのは間違いない。プロで原石を磨くことができるかという事になりそうだ。

 

岡田明丈投手を評価する

最後に大商大の岡田明丈投手です。岡田投手は春のリーグ戦で6勝0敗、防御率0.33を記録を記録、そしてこの秋も6勝0敗、防御率1.00と安定しています。特に大学野球選手権、関西5リーグオールスターなどでも登板し、1年間フル活躍をしました。今年最も評価が上がった投手だと思います。

日野:「良い球を投げるんだけど、何かもう一つ足りない」

石毛:「前に来るものがない。140キロ後半の球もバットにしっかり当てられてファールになっている」

と厳しい評価でした。特にストレートについては球速よりも球質と話し、そのためには、変化球、フォーム、そして気持ち(迫力)などの要素があることを話してくれました。

今回は岡田投手のリーグ戦の投球、大学野球選手権でのピッチングの映像を見てチェックをしてもらいましたが、日野氏は

「実際に何度かみると、別のものが見えるかもしれない」と話しました。

実績も高く、コントロールもあり153キロの速球を持つ岡田投手、これだけの数字があればドラフト1位で重複してもおかしくないと思いますが、そうならないのには、このようなプロのスカウトの厳しい目があるからなのでしょう。

(記事:Professional-view Baseball 編集部・柄井)

関連記事

野球の魅力 ~人vs人の世界~

 野球の魅力の一つに、チーム競技でありながら個人競技の魅力を持つ点があります。そしてそれは、「誰にも

記事を読む

野球キャンプイン

日本人コーチが外国人選手に教えているもの

日本のプロ野球には、毎年多くの外国人選手がプレーをしています。昨年は東京ヤクルトのバレンティン選手が

記事を読む

石毛宏典氏、日野茂氏が見る今年のドラフト候補

ドラフト会議が今月22日に迫ってきた。今年のドラフト候補について、元オリックス監督の石毛宏典氏、元西

記事を読む

器用な選手じゃないから続けられた野球人生、石井一久投手、里崎智也選手の引退

 昨日、埼玉西武で昨年まで22年間プレーをした石井一久投手の引退セレモニーが行われた。石井投手は千葉

記事を読む

石毛宏典氏が2016年シーズンを振り返る:パリーグ編

2016年のシーズンについて、元西武ライオンズの石毛宏典氏に振り返ってもらった。今日はパリーグ編。

記事を読む

FA移籍について、石毛宏典氏に聞く

今年はFAの移籍の話題が比較的目立った。埼玉西武のエースだった岸孝之投手が東北楽天に移籍、オリックス

記事を読む

東北楽天の快進撃と千葉ロッテの低迷を分析する

2017年のパリーグは、5月10日終了時で東北楽天が貯金12をもって首位を走る。逆に千葉ロッテはチー

記事を読む

東京オリンピック、野球の実施の課題~その1~

 2020年の東京オリンピックで野球、ソフトボールの実施の可能性が徐々に高まってきた。オリンピックに

記事を読む

レギュラー争いと選手の成長

プロ野球では、同じポジションに複数の選手がいる。チームの各ポジションで選手を競わせて選手を育てるとい

記事を読む

身体的能力が目立たなかった稲葉篤紀選手が、プロ野球を大きく発展させた

 北海道日本ハムの稲葉篤紀選手が今季限りで引退をする。法政大の時にドラフト会議で3位でヤクルトが指名

記事を読む



  • 解説者:日野茂氏(元横浜ベイスターズヘッドコーチ)


    解説者:石毛宏典氏(元西武ライオンズチームリーダー、オリックスブルーウェーブ監督、四国アイランドリーグ創立者)

    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」
    石毛宏典オフィシャルブログ「石毛漢動」


    取材協力:元プロ野球選手が教える野球塾
    「ZEROベースボールアカデミー」
浅村選手、炭谷捕手などFA移籍でどうなるライオンズ、石毛宏典氏が語る

今年、パリーグを10年ぶりに制覇した埼玉西武、浅村選手、山川選手、秋山

日野氏は金足農・吉田投手、石毛氏は浦和学院・渡邉投手を評価

プロ野球ドラフト会議が近づいてきた。今年も多くの選手が注目される中で、

石毛宏典が西武の戦いに「普段通りやるしかない」

10年ぶりにパリーグ優勝を飾った西武ライオンズ、かつての黄金時代のキャ

石毛宏典氏と日野茂氏が根尾選手と小園選手を評価

夏の甲子園が終わり、U18アジア大会を戦う選手たち。その中で、西武ライ

盗塁:バッテリーとランナーの3.3秒の攻防

盗塁は、日本の野球に置いて、チャンスを広げ、得点を挙げるために重視され

→もっと見る

PAGE TOP ↑