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大学野球はもっと発展できないか

公開日: : 大学野球

 大学野球選手権、神宮球場や東京ドームに足を運ぶと、以前に比べると人が増えた気もする。雨の多い季節の大会で、天候の影響を受けてきたが、近年は東京ドームと併用となったこともあるし、少しではあるが知名度も上がった気がする。

大学野球の入場者数

 それでもやはり、高校野球や都市対抗に比べると観客は少ない。高校野球の全国大会である2014年の夏の大会に約85万人が訪れ、15日の大会だとして、1日約6.3万人が足を運ぶ。社会人野球の全国大会である都市対抗は、入場者数や入場料収入といった情報が公表されていないが、約10年前の数字で12日間で40万人~50万人が訪れたようだ。少なくとも1日あたり、3.3万人が足を運ぶ。

 対して大学野球の全国大会である全日本大学野球選手権は、入場者数は公表されていないが、入場料収入を見ると約2800万円、チケットは内野、外野、前売りやファミリーなどバラバラだが、1人1000円とすると、28、000人となる。7日間の大会だと1日4000人程度となる。(実際にはもう少し入っている印象もあり、報道や関係者などが多いのかもしれない)。

 

地域と結びつく高校野球と大学野球

 高校野球については、甲子園の知名度は全国区であり、一般の人の入場者数も多いし、甲子園に出場すると、だいたい全校応援となる。また夏の大会の場合は、都道府県から代表が出場(北海道と東京は2つ)するため、都道府県対抗の意味合いもあり、地元のチームは気になったりする。

 また高校スポーツはドラマ性もあり、テレビの中継がされる。高校野球の甲子園大会は全試合をNHKが中継し、高校サッカーも日本テレビ系が多くの試合を放送する。

 社会人野球の都市対抗についても、会社に応援の動員がかかったりして、だいたいのチームの応援席は人が賑やかになる。また都市対抗という通り、チームのある市区町村が対抗するという形となるため、市区町村から市民が参加して応援合戦をしたりしている。

 大学野球はというと、地域との結びつきややや薄いように思える。また学生に愛好心が無いことは無いだろうが、基本的に「自由な場」である大学では、母校の応援よりは他にやる事も多く、動員がかかるような大学はほとんどない。野球だけでなく他のスポーツでもこのような感じで、大学サッカーなども素晴らしいプレーを見せるものの、高校サッカーほど知名度は高くない。

 開催時期も梅雨の時期であり何とかしたい所だが、大学生にとっては高校生以上に進路についてシビアで、就職活動の時期に大会を開くことは難しい。

 ただしマスメディアでは、高校野球は朝日新聞と毎日新聞、社会人野球の都市対抗は毎日新聞がついている。そして大学野球選手権は読売新聞が主催をしており、読売新聞やスポーツ報知の紙面にはかなりのスペースで記事が載っていたりもする。

 

地域と密着はできないか

 大学というのは、各地域にあるものの、学生は他の地域から来た人も多く、なかなか地域とは結びつかないのかもしれない。社会人野球の都市対抗のように都市(市区町村)を上にして社会貢献活動とすることも、学生野球である大学野球では難しいのかもしれない。それでもやはり、学生の間は大学の近くに学生は住むだろうし、4年間過ごした地域は愛着があるだろう。もっと地域とのつながりを大切にしてよいと思う。

 大学野球でも早慶戦は、一部の講義が休講となったりしてある程度の動員がかかり、早慶戦の知名度や、それぞれの大学のOBの人数も多く、神宮球場には大勢の観客が詰めかける。大学野球選手権でも大学の出身と見える観客の割合は多いように見える。

 

大学野球の発展

 大学野球のレベルは高い。プロ顔負けの球を投げる投手がいたり、打撃や守備でもハツラツとしたプレーを見せる。

 大学野球のドラマ性も高い。高校野球と同じく、大学野球にも4年間という期間の限りがあり、このチームで戦えるのもこれが最後という場面がある。また、高校野球同様に、子供の頃から続けてきた野球を辞める選手も多く、特に大学まで野球を続けた選手にとって「野球をするのもこれが最後」というのは、やはり感傷的になる。

 早慶戦のポスターが注目され神宮球場に大勢の観客が集まったように、現役やOBの愛好心を刺激したり、地域との密着を図ったりして工夫が必要だろう。

 開催時期だったり、大学という場での動員がかけられないなどの不利はあるが、大学野球はもっと発展できるはずだと思う。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

 

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