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12球団の開幕前の想定と開幕してから ~セリーグ編~

公開日: : プロ野球

 プロ野球も開幕して2週間が過ぎ、対戦カードも一巡した。各球団とも開幕前に想定した力が出せているチーム、出せていないチームが明らかになり、2勝12敗のオリックスは緊急の編成会議を開き、実績がありながら育成契約になっている、近藤一樹投手、佐藤峻一投手などを支配下登録するという。

首脳陣の戦力分析

 開幕前のキャンプからオープン戦で、首脳陣は戦力の分析を行いチームの形を整える。12球団の監督とも、これでイメージした戦力が完璧に整ったという事はないと思うが、多少の願望も含めて自信をもって開幕を迎える。

 開幕して5カードの対戦が終わり、各チームとも自分のチーム、そして相手のチームの戦力を感じた。そして、開幕前に想定した自軍の強さ、相手軍の強さから修正し、各チームとも力の出せていない選手の配置転換や入れ替えなどが盛んにおこなわれるようになる。

 

セリーグ上位3チーム

 監督の戦力分析通り、または期待以上の活躍を見せたチームは、やはり今、上位にいるチームだろう。横浜DeNAは中畑監督が示した4番・筒香、そして先発4人(久保、山口、井納、モスコーソ)を表・裏のローテーションに分け、連敗をしないことを心掛けたと思う。久保投手が2敗と誤算だったものの、3戦目の三嶋投手、高崎投手の好投により、9勝6敗の成績を残している。ブランコ選手を放出して獲得したロペス選手もこれまで6本塁打を放つなど、フロントとしても大成功を収めている。

 監督の想像以上だったのが東京ヤクルトではないだろうか。投手が課題のシーズンが続いていたのが、これまでチーム防御率は1.67と驚異的な数字を残す。注目された主軸の爆発はまだ生まれていないが、バレンティン選手やミレッジ選手などが復帰すれば、迫力は増してくる。あちこちから「投手陣が」と言われ続け、投手陣が発奮したこともあるだろうが、小川投手の復調や杉浦投手の好投など、若い力がチームの投手陣を変えつつある。

 中日は事前の評論家などの予想では最下位が多く、開幕3連敗と出だしとしては最悪だったが、7連勝など9勝6敗で首位に並んでいる。日本人の野手が目立つ結果を見せないものの外国人選手が繋がり、投手も昨年負担をかけたリリーフ陣で又吉投手などが調子が良くないものの、先発の山井投手、大野投手などが安定感を見せる。まだ大爆発はしていないものの、堅実に勝ち星を重ねており、谷繁監督もこのくらいの力は想定していたのではないかと思う。

 

セリーグ下位3チーム

 一方、事前の予想では優勝争いをするとみられた巨人、阪神、広島は下位になっている。もちろんまだ始まったばかりで首位からは3.5ゲーム差と、数字としては差がないものの、勢い差は上位3チームと差がある。ただし3チームとも事前の予想にあるように戦力は充実をしている。

 巨人は投手陣は菅野投手を中心に新人の高木勇人投手、そして外国人投手の2人も課題を見せながらも粘りも見せある程度結果を残している。しかし、野手では固定されてきたメンバーに覇気が感じられず、打線の軸である長野選手も先発から外れると厳しく、接戦を落とすケースが目立っている。投手では田口投手など若手も出てきているが、若手の野手は全く目立っていない。ベテランの主軸にエンジンがかかるまでは、勝ちを拾っていくような戦い方が必要だ。

 阪神は開幕3連勝で強さを見せたが、甲子園で3連敗など6連敗を喫した。昨年のような打線のつながりが見られなかったが、鳥谷選手を3番に入れてようやく繋がりをみせた。能見投手、メッセンジャー投手といったベテランの投手陣が本調子になるまで我慢の戦いが続きそうだ。

 広島は黒田投手の加入やエース前田投手の残留などで事前の評判は高かったが、それが選手の気の緩みをもたらしたのかもしれない。守備ではエラーなどが目立つ試合もあった。投手陣では大瀬良大地投手は2年目のジンクスの影響は出ると思われ、代わりに10勝を挙げられる投手は必要とみている。ただしジョンソン投手が状態が良く、投手陣は昨年以上になりそうだと感じさせる。
 野手については、昨年の序盤に爆発していたエルドレッド選手がおらず、主軸は未知数の状態だった。さらに緒方監督に代わったことで、昨年もコーチをしていたとはいっても監督の方針や戦い方は変わる。菊池選手はハッスルプレーが見られ勢いがあるだけに、主軸が固まることを期待したい。

 巨人はファーストにコンバートした阿部選手を捕手にし、正捕手と期待した小林選手が出場しなくなった。2年目の田口投手を起用したりとテコ入れを始めた。ただし野手についてはテコ入れする選手も出てきていない。大田選手のケガからの復活に期待したいが、新外国人選手の獲得などに動く事も予想される。

 阪神、広島は主軸が勢いを出すのを待つ必要があるが、接戦で星を落とさないために、エラーなどのミスを最小限に抑えておかなければ、いつの間にか差が開いている危険性もある。

 逆に上位球団は、巨人、阪神、広島が戦力が整ったときの強さは理解しているはずで、今の位置に引き離しておきたいという思いがあるだろう。ただし、勝ちを続けている反面、リリーフ投手や主力選手に負担がかかっている。今後は主力の故障なども考慮し、控え選手の層を厚くしておきたい。

(Professional baseball view 編集部)

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