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侍ジャパン代表26人の年代とドラフト順位を分析する

公開日: : 侍ジャパン

 

 3月10日、11日に欧州選抜と対戦する侍ジャパンの代表メンバーが発表された。プロ2年目の大瀬良大地投手、松井裕樹投手、又吉克樹投手、小林誠司捕手が選出されるなど、メンバーも大きく入れ替わっている。

ドラフト指名年度で見てみると

 代表メンバー26人のドラフト年度は次の通り。

ドラフト年度 人数 選手
2013 4人 又吉克樹、小林誠司、大瀬良大地、松井裕樹
2012 3人 井納翔一、藤浪晋太郎、松葉貴大
2011 3人 澤村拓一、菊池涼介、武田翔太
2010 3人 牧田和久、山田哲人、柳田悠岐
2009 3人 大島洋平、今宮健太、筒香嘉智
2008 1人 西野勇士
2007 3人 伊藤光、中田翔、丸佳浩
2006 3人 嶋基宏、会沢翼、坂本勇人
2005 2人 松田宣浩、銀次
2002 1人 雄平

 

 考慮したのかしないのか、代表メンバーは2005年から大体均等に選出されていることがわかる。また投手では2008年の西野投手が一番ドラフト年度が古く、しかも育成ドラフト出身とプロでトップまで上り詰めた選手だ。しかし、投手では2007年以前の選手は今回は選出されておらず、ほとんどが2010年以降に指名された投手となった。

 侍ジャパンではこれまで、松坂大輔投手や岩隈久志投手、ダルビッシュ有投手、田中将大投手、前田健太投手などが軸となったが、最近はダルビッシュ投手、田中投手などは若いうちにメジャーに移籍してしまい、侍ジャパンとしても年数が短い傾向がある。前田投手は実績十分で今回は選出されなかったが、メジャー移籍の希望を持っており、その可能性も考慮しているのだろう。

 捕手を見ると、2006年、2007年の指名選手が3人、2013年が一人指名されている。捕手は経験がものをいうポジションとも言われ、嶋選手、伊藤選手は実績を積みチームでも正捕手になっている。会沢選手や小林選手は所属チームでも正捕手を獲っていないが、将来の代表を見据えて経験をさせるという意味合いが強そうだ。

 野手に関しても雄平選手や銀次選手、中田選手、坂本選手、山田哲人選手、今宮健太選手、筒香嘉智選手など高校出身選手が目立つ。プロ野球のドラフト会議では主軸を打つ選手は高校生のうちに指名してじっくりとプロで鍛えるという話しもあるが、そういう傾向も垣間見える。

 ただし、松田選手や菊池選手、柳田選手、大島選手といったスペシャリストも加わることで厚みを増している。

 

ドラフト順位で見てみる

 次にドラフト指名順位での分布をまとめる。

ドラフト順位 人数
1位、希望枠 14人
2位 4人
3位 6人
4位 0人
5位以下 1人
育成 1人

 

 ドラフト1位指名の選手が圧倒的に多く、決して最近のドラフト1位指名選手だけでなく、2002年の雄平選手、2007年の中田選手、丸選手、2009年の筒香選手なども入っている。ただし投手では10人中6人がドラフト1位、野手では16人中8人が1位となっている。

 そして2位、3位の選手も10人おり、1位に次いで多いところを見ると、スカウトの目が間違っていなかった事や、ドラフトで高い順位で指名されたために、チャンスを多く与えられたという事も考えられる。ただし高校生と大学社会人のドラフトが2つに分かれていた時期の指名選手もおり、例えば高校生ドラフト3位の会沢捕手や伊藤捕手、銀次選手や丸選手などは実質は4位5位くらいだとみられ、プロで成長した選手といえる。

 

 侍ジャパンには、やはりドラフト3位以内までに指名され、高校生なら3年程度でプロで結果を出した選手が選ばれる。野手は高校生でドラフト3位以内で指名され、5年程度をかけてチームの主軸となった選手が選ばれる。

 ただし今回は開幕前の欧州選抜との強化試合という事もあり、大谷翔平選手や前田健太投手、杉内俊哉投手、糸井嘉男選手、長野久義選手、内川聖一選手といった日本代表の軸になりそうなベテラン選手は呼ばれていない。今回の代表メンバーが秋に行われるWBSCプレミア12にどのくらい残れるのかが注目される。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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