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打てる遊撃手と捕手を我慢強く育てる事

公開日: : 侍ジャパン

 日本の野球の課題といえば、投手はメジャーリーグでもトップクラスに活躍する選手がおり、野手でもイチロー選手や松井選手などがアメリカの野球ファンを魅了するプレーを見せた。しかし、投手や外野手は続々と活躍していくのに対し、内野手は活躍できずに苦しんでいる。

鳥谷選手は獲得に至らず

 阪神の鳥谷選手が海外FAの資格を取得し、メジャー挑戦を表明したのは昨年秋だった。しかし、いくつか興味を示すチームはあったようだが、メジャー契約など鳥谷選手が希望する契約ではなかったようで、メジャー移籍とはならなかった。

 現在、メジャーリーグではレンジャーズのダルビッシュ有投手、ヤンキースの田中将大投手、マリナーズの岩隈久志投手などがエース格として評価され、上原浩治投手もリリーフエースとしての活躍を期待されている。また、外野手では青木選手が昨年はワールドシリーズまで戦う活躍を見せ、今年は昨年王者のジャイアンツと契約を結び、イチロー選手はマーリンズと契約を結んだ。

 一方、内野手でメジャー契約をしている選手はおらず、川崎宗則選手がブルージェイズとマイナー契約を結んでいる。

 内野手では井口資仁選手が2005年にホワイトソックスと契約し4年間で493試合に出場、打率.268を記録してワールドシリーズ制覇も経験すると、岩村明憲選手も2007年にデビルレイズと契約し4年間で408試合、打率.267を記録した。

 ここまではレギュラークラスとして活躍したといってよい。しかし、2010年には西岡剛選手がツインズと契約し期待されたものの、故障により2年間で71試合に出場にとどまった。また、中島裕之選手も2012年にアスレチックスと契約をしたものの、故障や打撃の不振もありメジャーリーグでの出場は0試合に終わった。

 日本のプロ野球では、ショートを守り打率3割も記録するなど代表する内野手だったが、活躍したとは言えない。これにより、日本人の内野手の獲得には、メジャーリーグも慎重になっており、10年間ショートを守り続け、3番打者として昨シーズンは打率.313を記録した鳥谷選手にも、メジャー契約を提示する球団は無かった。

 

侍ジャパン代表

 侍ジャパン代表の過去のWBCにおけるレギュラーメンバーを見てみる。

2006年

打順 ポジション  選手名 
1 イチロー
西岡剛 
福留孝介 
DH 松中信彦 
多村仁
岩村明憲 
小笠原道大
里崎智也 
川崎宗則 

 

2009年

打順 ポジション  選手名 
1 イチロー
中島裕之 
青木宣親 
城島健司 
小笠原道大 
内川聖一 
DH 稲葉篤紀
岩村明憲 
片岡易之

 

2013年

打順 ポジション  選手名 
1 鳥谷敬
DH 井端弘和
内川聖一 
阿部慎之助 
坂本勇人 
糸井嘉男 
中田翔
稲葉篤紀 
松田宣浩

 

 セカンド、ショートの選手のほかにも捕手が主軸を打つほど(2006年も里崎選手は6番を打ったりした)の打力があり、結果的に9番まで切れ目の無い打線となっていた。スモールベースボールでは、打者を進めて後ろの打者につないでいく特徴があり、打線に切れ目のない事は不可欠となる。

 2014年秋のメンバーを見ると、セカンド、ショートでは巨人の坂本勇人選手のほかに東京ヤクルトの山田哲人選手、広島の菊池亮介選手、福岡ソフトバンクの今宮健太選手などが選ばれてプレーを見せた。菊地選手、今宮選手は高い運動神経による守備が評価され、坂本選手、山田選手はチームの主軸クラスの打撃を期待される。

 このまま山田選手や坂本選手がセカンドやショートでプレーし続けて経験を積めば、時期WBCも有望だろう。ただし守備も含めてメジャーが欲しがる選手になるかどうかは、山田選手は体はそれほど大きくなく微妙かもしれない。

 捕手については特に厳しい。昨年は小林誠司選手、嶋基宏選手、伊藤光選手が選ばれたが、チームの主軸を打つような打撃は無い。侍ジャパンが次期大会で優勝を狙うには打てる捕手が必要といえる。

 

日本の使命

 球団によっては毎年結果を出すために実績のあるベテラン捕手を獲得し、打撃のある若手捕手を外野手などに転向させてしまう。遊撃手も守備力を重視して毎年のように外野手などに転向させ、ドラフト会議などで遊撃手を指名し続けているチームもある。

 一発長打のある選手も出てきてはいるが、やはり今後も侍ジャパンはスモールベースボールで戦っていく事になる。打線の切れ目が出ないようにするため、遊撃手、捕手で打てる選手を我慢強く育てることは、日本の使命といえる。 

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