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プロ野球スカウトの面白さ ~今のスカウトの仕事~

公開日: : スカウト活動

 プロ野球スカウト、その面白さについて元西武スカウトの日野氏にお話を聞いた。今回は後編として現在のスカウトの面白さについて

公平でオープンな

 アマチュア選手の獲得について数年前までは、自由獲得枠や逆指名枠があり、選手が球団を逆指名をする事が出来たりしていた。また、その制度の前はドラフト制度はあったものの、選手が「希望球団以外ならば進学する」といった発言をするなど、逆指名が普通であった。

 12球団においても巨人の人気が他を圧倒しており、他にも阪神や在京球団などに逆指名が集まった。

 しかし、逆指名の弊害からスカウトが学生の選手に金銭を渡したり、決められた金額を超える契約をしていた事が発覚し、

 ・逆指名制度の廃止

 ・学生選手のプロ志望届の提出

 ・希望球団を口にすることの禁止

というルールが定められ、逆指名はほとんどなくなった。

 ただしこのルールが定まった事だけで逆指名が少なくなったわけではなく、福岡ソフトバンクなどパリーグ球団の努力や、広島など地方球団の魅力が高まり、巨人へ人気が一極集中する状況でなくなったこと、また選手の選択肢にアメリカ・メジャーリーグというものが入って来たため、意識として日本が一括りになったこと、契約金などのルールを12球団が守り、どの球団に入団するにしても金額はさほど変わらない事などがあげられる。

 昔に比べると公平でオープンなドラフト制度となった。

 

面白さを探す

 現在ではその年の目玉選手に対して、長い時間をかけて他球団以上の条件を出すような交渉はあまり無くなったのではないかと考えられる。そのため他球団のスカウトと並んでスタンドで視察をし、情報交換をしたり見に来ている事を知らせる形となっている。

 交渉では球団の魅力や施設、または将来を説明するなどが中心となり、ドラフト会議では抽選の運によって獲得できるかどうかが決まる。

 また、全国を歩いて隠れた逸材を探すにしても、高校生、大学生はプロ志望届で名前が公表される。そのため、ドラフト当日での本当の隠し玉という選手はいなくなった。ただし、他の球団が全く見ていない選手などを見つけ出して獲得するというのは変わらない。やはり自分だけが知っている選手を獲得して、プロで活躍した時には喜びを感じる事になる。

 

最新技術を使って

 以前に比べ、面白さの方向性が変わっている。交渉事た他球団の邪魔などを気にすること無く、純粋に選手を見て評価をしていく能力がいかされ、評価した選手を正しくランク付けした結果で選手が獲得できるかどうかが決まる。

 そのため、データ処理技術を駆使したスカウティングや、映像を使って全員で選手をスカウトやフロント全員で評価するなど、新しい技術を使った選手評価がものをいう事になりそうだ。球団によってスマートフォンアプリを使った情報共有により選手の評価を共有したり、誰を見るかといった役割分担をしたりすることがしやすくなったといえる。

 インターネットで情報が得られやすくなり、どんな選手がどこにいるのか、その場所にはどうやって行けるのかなどを移動しながら調べることができる。スカウティングの効率化は確実に上がっている。

 現在は毎年のほうに日本一が変わり、球界の盟主という存在は出ていない。技術を使いこなした球団が、次の球団の盟主になるかもしれない。

(記事:Professional-view Baseball 編集部)

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